2004年12月02日(木)
  「主の慰め」

友人Aさんがメールをくれた。

「新聞に、阪神大震災のその後の人々の思いについて、シリ
ーズで掲載されていますが、今日は、森祐理という、ゴスペ
ル歌手の思いが紹介されていました。

・・震災で弟が亡くなり、その葬儀で、父親に歌ってほしい
と頼まれた。歌う事なんて出来ないと、最初は思ったけれど、
思い直した。
 
『・・揺れ動く 地に立ちて なお十字架は かがやけり』 
関東大震災で作られた聖歌「遠き国や」を、泣きながら歌っ
た。・・・
  
こうして今一度、改めて”歌詞を読んでみる”と、心にじん
と響いて、泣きそうになりました。
様々なことが、今、身辺にあって、途方に暮れそうになり、
今、置かれているところが「揺れ動く地」に思える。

そんな「揺れ動く地」に立っているけれど、それでもなお、
十字架は輝いている。
この『なお』というのがいいですね。私たちの恵みと希望は
どんな時でも『なおそこにある』って、誰かが指差してくれ
たみたいだった」

遠き国や海の果て いずこに住む民も見よ

慰めもて変わらざる 主の十字架は輝けり

慰めもてながために 慰めもてわがために

揺れ動く地に立ちて なお十字架は輝けり 聖歌397『遠き国や』

★<慰めもて>変わらざる主の十字架は輝けり <慰めもて>
汝がために、<慰めもて>我がために

主が友人を<慰め>て下さったのであり、その慰めは、悩みが
深いほど大きい。主は必ず<慰め>を与えて下さるお方。

Bさんが言った。「こうやって、Aさんみたいに、主は問題を
取り除かれるのでなく、それをもおおう<慰め>を与えて下さ
るんですね。
いつも、問題が無くなって欲しい、しかなくて、自分が厳しい
試練だった時、全く神様の慰めを受け取れなかった。問題解決
しか目が行かなかった」

「ああ、だから、本当は素晴らしく<慰め>ていて下さったの
に、的が合ってなくて、全然受け取れなかったんだ」「そう」

辛い時、悲しい時、必ず備えられている<主の慰め>を受け取
れますように。
by 多恵子