2009年01月09日(金)
  「バッタンバンへの旅」

カンボジアで、今後の開拓宣教地バッタンバン
を視察に。
プノンペンから300キロ、バスで途中、昼食休憩
等入れると、6時間半の旅だった。

まず予約に合わせ、早めに行き、待つ。時刻に
なり、乗車する。が、一向に出発する様子がない。
その内に、バスが邪魔にならない所に移動。

ガラガラなので、一杯になるまで待つというのだ。
えー?びっくり!結局1時間待って、人がようやく
詰まったので、出発。何だかどこかの世界の話
みたいだが、カンボジアだ。

広島から関西へ帰省するのに、高速バスをよく
使うが、ある時など、2人の乗車で、時刻通り出発。
元が取れるのだろうかと心配したが。

「いやあ!私1人の時がありましたよ!」と教会
の婦人(笑)「運転手さんと1対1」

定時出発が当然の日本にいると、発想の違いが
とてもユニークで面白い。
時刻表なんて合って無いようなもの。まあ、その日
に着きゃあいいさ、のよう。

かなりの古さの老朽化バス。シートなど壊れて
背が傾斜のまま動かない。
なのに、スピードはすごい!
バンバン飛ばして、ガタゴト道で100キロは出てる。
ずっと、ビービービービー警笛を鳴らし続ける。
そんなに鳴さあでもと、頭にガンガン響く。

これがまた、突然、牛が出て来たりする。
人が出て来ても、絶対に止まれないよ。

首都から出て、どんどん北上すると、車窓は
大平原が続く。稲が実っていて、刈り入れをしている。
農業国だ。

前回来た雨期の空は、雨にきれいに洗われ、真っ
青で空気は澄み、光線はクリア、だが、今は乾期。

全体がどんより茶色っぽい。雨が降らないため、
ほこりまみれだそうな。
木の葉などまさに茶色で、葉っぱが、土ほこりで
灰色になっている。

しかし、地平線に広がる大平原は、広大だ。
大好きなカンボジアの風景だ。

山が全く無いから、視界いっぱいの大平原は
見事で、感動する。自然はほんとに素晴らしい。

途中二度の休憩。昼食休憩は、ゆっくりだ。
食堂がある。ドライブインなわけだが、昭和の
子供の頃見たような光景だ。
土の上に、幾つかのテーブル、その回りに椅子。

女性が、大きなザルから、ゆがいた細い麺を手
でわしつかみにして、バンとお椀に入れて、
何やらスープを注ぐ。ハエを絶えず手で追いながら。
ハエぶんぶんで、ハエだらけ。
そこはそれしか無く、現地の人々はそれを食べる。
外国からの旅行者は、誰も食べていない・・。

夕方、日が落ちる前に、バッタンバンに到着。

着いた!
カンボジア渡航前に、体調崩し、風邪を引いて
咳が止まらない。
行けるように祈って、病院にも行き、整える。

出発日には咳も取れ、体調守られた。
飛行機で、プノンペンに着く前に気分悪くなり、
もどしてしまう。ヨレヨレ状態で、着陸。
バッタンバンなど遙か遠くに思える。とても無理。

しかし、再度体調守られ、来れた!!

神の御心、御手、支配を覚えさせられる。
旅行前に、風邪を引くまいとしていたのに、
引いてしまう。
自分でどうにもならず、自分の力を越えている。

しかし、身体がどんな状態でも、バッタンバンに
行けた。
自分の力や自分を越えたところにある、神のお働
き、神の主権、御手をひしひしと感じさせられた旅
だった。