2010年07月07日(水)
  「すべては、上から来る」

パックツアーで、観光巡りがセットされていた。
お寺がその中にあり、一カ所に、様々な神が
集められていた。

健康の神様があり、病気が治る神様、その隣に、
仕事の神様、その裏に、安産の神様、商売繁盛の
神様、お金が儲かる神様・・
人間が、自分に都合の良い神様を選び、お参りする
そうだ。

人間が神を利用する。
まことの神様を知らなければ、違和感すら感じな
かったかも知れない。


Aさんが、どうしても、心の底からの願いがあり、
どうにもならない、強烈な願望であり、祈って祈って
祈り続けていた。

なかなか与えられず、しかし、どうしても欲しい、手に入れ
たい。祈りつつ、ありとあらゆる手段を講じていた。

祈りに祈っていたある時、この強烈な欲、願望、これが
高じて行くなら、与えてくれさえすれば、別にイエス様で
なくても、他の偶像でも、何でもよくなってしまう。

自分の心が、確かにそうだと思った時、何をしているのか
わからなくなり、すべてが本末転倒であり、神を利用して
いるのであり、欲望が神になってしまっている事に気づか
された。

自分が恐ろしくて、恐ろしくて、涙が溢れて止まらず、心の
底から、涙ながらに悔い改めた。
そのものも、願望も、すべてを神に明け渡して、お委ねした。

その時、心が全く平安になり、あれほど欲しくてたまらなか
ったものであったのに、御心なら与えて下さるだろうし、
もし、御心でなければ、もう与えられなくて良いと思えた。
心からそう思えて、心が解き放たれ、賛美が溢れた。

心すっきりし、心全き平安に過ごしていたある時、
その願っていたものが、何と天から与えられたのだ!
一方的な恵みであり、奇跡だった。

自分がもぎ取ったのではなく、与えられたのであった。
Aさんは、心が喜びと賛美と感謝に溢れ、満たしに
満たされた。


決して自分の思い通りにはならず、自我を砕いて
下さる神様、自分を変えて下さる神様、正しく真理に
導いて下さる神様、

まことの神様を知り、まことの神様に知られている
何という測り知れない恵みだろう。

「すべての良い贈り物、また、すべての完全な賜物
は上から来るのであって、光を造られた父から下る
のです」ヤコブ1:17