2020年03月21日(土)
  「心に響く祝辞」

三原の沖牧師が小学校のPTA会長をされていて、卒業式
の祝辞です。

「心に沁みた」「心に響いた」「ものすごく感動した」と
保護者の方々から大きな感動が。
クリスチャンが聞いても、恵まれ心に沁みて来ます。

<祝辞>
世の中がどんなに騒がしくても、春は忘れずいつものように
やって来て、暖かい日差しで虫たちを冬の眠りから目覚め
させ、優しい風を運んで、枯れていたかに見えた寂しい山の
木々を芽吹かせています。

まるで何が何でも皆さんの門出をお祝いしているようです。
ですから、私も今日、お出でになれなかった多くの方々を
代表して、声を大にして申し上げます。

六年生の皆さん、保護者の皆様、御卒業本当におめでとうござ
います。心よりお祝い申し上げます。

さて、こんな時だからこそ皆さんに心からお勧めします。
どうか共に過ごした仲間をその絆を大切にしてください。

人はだれもが弱く決して一人で生きていくことはできないの
ですから。私たちは今、いつも当たり前に思っていたものが
如何にもろく、簡単に失われてしまうかを、嫌というほど経験
させられています。

そんな時、いつまでも残るのは人と人との確かな絆であり、
大切なのは互いに助け合うことなのです。

そこで、「へりくだって互いに人を自分より優れた者と思いな
さい。」という言葉を皆さんに贈ります。

何でもできる完璧な人はいませんし、それを目指す必要もない
と思います。なぜならできないことは決して恥ずかしいことでは
ありません。

あなたにはあなたにしかできないことが必ず用意されています。
人と比べず、自分にまかされている能力を一生懸命伸ばして行
けばよいのです。

ですから、皆さんはいつでもへりくだって、つまり、自分の弱さ
を認め、反対に周りの人の自分よりも優れている所を見つけて
仲間を尊重し、互いに助け支え合うなら、あなたはすばらしい
仲間を持つことができます。

そして、自分で自慢しなくても仲間があなたの良い所を見つけて
誉めてくれることでしょう。

そのようにして培われた須波小学校の仲間をこれからも大事にし、中学校でもその和を広げて行ってください。

最後にもう一つ、「万事が共に働いて益となる」という言葉が
あります。今の大変な時も皆さんの人生にとって必ず良い経験
として益となると信じます。

皆さん、決して病なんかに打ち負かされてはいけません。
皆さんの団結力をもって必ず打ち勝ってください。

最後に校長先生はじめ教職員の皆様、六年間子供達を温かく
ご指導いただき有難うございました。また、保護者の皆様、
6年間PTA活動にご協力いただきありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。

中学校での生活が祝福に満ちたものとなることを心から祈りつつ、お祝いの言葉といたします。