2009年02月11日(水)
  「結ぶ実」

カンボジアの番組を見た。

地方へ行くと、まだまだ地雷だらけで、子供たちが
遊んでいて、地雷で足を無くしている。

地雷という兵器は、殺さないで、足を吹き飛ばして
苦しめようというのが目的だそうだ。

一人の子供は自分は片足を、そして父親を地雷で
亡くしてしまった。
子供を地雷で亡くした親もいた。
病院へ行ってもお金が無いから、診てもらえない。
ずっと後回しにされて、数日後やっと診て貰ったと。

まだ地雷がそこかしこに、埋まっているそんな
土地で生活を余儀なくされている人々。
信じられない。

以前も地雷のまっただ中で、生活している人々
のルポがあった。通る道が定められていて、
絶対にそこ以外は歩いてはいけないと。
そこかしこに、地雷があるからと。

リポーターが、そこで生活する子供に「怖くないの?」
と言うと「怖い」。「なら、どうして?」
「ここしか他に行く所がどこにもない。仕方がない」と。

「何も出来なくてごめんね」とリポーターが涙ぐんだ。

地雷が埋まっている土地は、安いそうだ。
それで、簡単な探知機で地雷を探し、土地を耕す
そう。

命がけで、一つ間違えば命を落とすかも知れない
ことを覚悟の上で、懸命に、その地雷撤去に当たっ
ている外国の支援団体、人々が印象的だった。


小学校で授業をしていたが、その学校も屋根だけ
で、机は地面の上に置かれ、壁もない。
科目は国語と算数だけだそうだ。でも、家を助け
なければならず、学校へ行けない子供達も多い。

非常に貧しい、この貧困は、ポルポトがすべての
産業を破壊したためだと。

本人が死んでも、埋め尽くした地雷や不発弾が
今も尚、人々を苦しめる。
肉親を亡くし、身体に障害を負い、又、200万とも
300万とも言われる虐殺で、人々の心に深い深い
傷を今もって癒えぬまま残している。

「霊と肉」の学びをしているが、「肉」に従って行く事の
実を見せられるようだった。
自分だけに終わらず、その害毒は延々と及んで行く。

霊にしろ、肉にしろ、必ずそれは結実させる事になる。
自分が選択したものを。

肉に従うと、恐ろしい実を結んでしまう。

「思い違いをしてはいけません。神は侮られる
ような方ではありません。
人は種を蒔けば、その刈り取りもすることになります。

自分の肉のために蒔く者は、肉から滅びを刈り取り、
御霊のために蒔く者は、御霊から永遠のいのちを
刈り取るのです」ガラテヤ6:7