2009年05月14日(木) 「ツールスレン刑務所」
カンボジアへ行った時に、ツールスレン刑務所へ 行った。 普通の高校の建物を、刑務所にしたものだった。 教室を一部屋づつ回る。そこが拷問場所だ。 ベトナム軍が侵攻し、首都陥落。ポルポト軍はすでに 逃亡した後だった。 翌日、異臭で、その刑務所が発覚。拷問されたままの 遺体がそのまま転がっていたそうだ。血の跡もその ままだ。それを写真撮影し、展示されている。 そこから絶対に生きては出られない。死ぬまで延々 拷問が続き、死の苦しみが続く。自殺者も発狂者も 多かった。 密告社会を形成し、裏切り者、反逆者を密告させる。 密告、密告、密告・・親子で密告し、親族を密告し、 やるか、やられるかだ。 裏切り者を告白させるために拷問する。 極限状況の中で、意識も正常でなく、もうろう状態 何を言っているかもわからず、無意識に口から出た 名前。 裁判も、証拠も無し、出た名前の人々を捕らえては、 拷問し、それを繰り返す。まさに地獄そのもの。 ポルポト側の兵士、クメール・ルージュも、自分に 少しでも落ち度があれば、手ぬかりがあれば、即刻 粛清の対象だ。殺される。彼らも自分の首がかかって いる。必死で命がけで拷問する。狂気の世界だ。 人間がこれほど残虐になれるというほど、拷問は どんどんエスカレートして行った。無感覚になってしまう。 2万人を虐殺し、トラック満杯に運んでは、ゴミのごとく キリングフィールドに捨てた。 頭蓋骨も展示してあり、その頭蓋骨にひびが入り、 穴があいている。陥没している。どんな殺し方をした のか。 なぜか殺害する前に写真を撮る。その2千もの顔写真 が展示してある。その表情・・ 顔、顔、顔が迫って来て、まともに見れない。 初めて、ツールスレンを見た夜、余りの衝撃で、 朝まで眠れなかった・・。 ★「ポルポトとは?ツールスレンとは何だったのか?」 カンボジア渡航の搭乗8時間、そんな本を読みながら 行った。 人間の恐るべき罪、背後に陰湿、陰惨に働くサタン。 まさにサタンが粉々に粉砕、破壊したものは、 「愛」と「信頼」。 そして、イエス様が十字架の凄絶な拷問で、血みどろに、 ぼろぼろになられ、命を犠牲にして、打ち建てられたのが、 「愛」と「信頼」。 サタンから奪い返された。 ★残忍、残虐、壮絶、凄絶、狂気、破壊・・そのツールスレン 刑務所の記事が、先日、朝日新聞に載った。 元ツールスレン刑務所長 カン・ケク・イウがポルポト 政権を裁く特別法廷で、自らの罪を認め、被害者に謝罪 した、と。 元幹部ら5人を拘束しているが、罪を認めたのは元所長 が初めて。 「ツールスレンで起きた拷問、処刑は私に責任がある。 犠牲者や家族に謝罪したい。重大な犯罪だと認識して いる。どうか私の謝罪を受け入れて欲しい。 正直にすべてをささげ、この身を法廷に委ねる。検察や 市民のすべての質問に答えたい」 ツールスレン元所長が、クリスチャンになったと聞いた。 ★<在カンボジア日本人クリスチャンブログより> カンボジアでは、自分の罪を告白する習慣がない。 そんな中、各新聞が「カンボジア人たちは、被告が なぜ、自分の罪を素直に認めているのか理解に 苦しんでいる」と報じた。 その理由が「キリストのゆえ」と被告自身が本日 言術、まさに「主の栄光!!!」です。 自首に至った理由が「キリストによるもの」と公の 裁判の場で言術。 この裁判の模様は、ラジオで生中継されており、 多くのカンボジア人が、家庭で、職場で、この中継 に真剣に耳を傾けているが、 今日、キリストの名が、カンボジア全土に響き渡りました。 主の栄光!!