2000年12月14日(木)
  クリスマス

イルミネーションがきらめき、クリスマスソングが流れ、街は
クリスマス色に彩られています。

小さい時、クリスマスの朝は大きな楽しみでした。目を覚ます
と、枕元に必ず素晴らしいプレゼントが置かれていたからです。

16才の時、イエス・キリストを救い主として信じ、救われまし
た。本当の意味を知って迎えた、17才のクリスマスは、それ以
前のものとは、全く違いました。

文字通り、“本当の”クリスマスでした。神は、実に、そのひと
り子をお与えになったほどに、世を愛された。神様の愛を知った、
嬉しい、喜びの感動のクリスマスでした。教会の皆で、夜の礼拝
後、キャロリングに出ました。聖歌を歌いながら、特別礼拝に出
てくれた、教会学校の子供達を、順番に家に送りました。

子供から若者、大人まで、皆で、神様を賛美しながら、街を歩い
た、あの家族のような一体感、暖かい、包み込まれるような、安
らかな安堵感、忘れる事が出来ません。神様が共におられました。
平安な、嬉しい、初めての本当のクリスマスでした。

やがて、主催者側(!?)に回り、新しい人々に神様の愛をお伝え
するクリスマスになりました。若い頃の思い出は、チラシ配布で
の明け暮れ。当時はもっともっと寒く、クリスマスの季節は、雪
でした。朝に夕に駅前で配布。日暮れの早い夕方は、もう指が動
かず、感覚がありませんでした。神様の愛を知って欲しいとの一
心で、以後は神様と共に働く恵み、伝道のクリスマスでした。

クリスマスの準備をしていた、今年。愛する姉妹に悲しい出来事
が起こりました。お腹の赤ちゃんが、育たず、天に召されてしま
いました。二度も続いた悲しみでした。赤ちゃんの異常を知らさ
れた時、泣き明かした姉妹。泣いても、泣いても、涙が止まらな
い、辛いです、悲しいですと、心の痛みを表わしてくれる姉妹。
何も出来ず、祈る事しか出来ないけれど、祈り続けました。

「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛さ
れた」たった独りの御子を、私のために殺して下さった、それほ
どに愛して下さった神様の愛。御父の側の気持ちを思いました。
「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたをがたを愛しま
した」父がわたしを愛された・・どんなに御子を愛しておられた
でしょうか。十字架を見ておられた御父は、どんなお心だったの
でしょうか。

愛する姉妹の、言葉に表わせない悲しみと、御父のお心、このク
リスマス、ずっと心の中で、命の御言葉が響き渡り続けています。

「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛さ
れた。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、
永遠のいのちを持つためである」