2007年11月15日(木) 「積み上げられた祈り」
救われてから、事あるごとに、お母さんに証して きたAさん。 ご高齢で、今までの根強い宗教もあり、なかなか 入らなかったお母さん。 更にお年が加わり、認知症も出て来られた。Aさん の事を認識できる時と、出来ない時と、まだらにな って来た。お身体はとてもお元気だ。 とにかく、入所中の施設を訪ねては、神様のことを 伝え続けた。 わかっているのか、いないのかも、わからない状態 で、話をし続けた。 すると先日突然、認識されて「キリスト」と、ご自 分の口で、はっきりと言われた。 もうびっくりで、まだはっきりしている事は、あな たはキリスト教、私は私という感じでおられた。だ から、大変な驚きで、希望が与えられ、続けて伝え て行きますと。 話を聞いていて、友人の事を思い出した。 友人Bさんが救われて、もう40年近く、やはりお 母さんに伝え続けた。 どうしても救われて欲しい。一緒に天国に行きたい。 話は聞いてくれるし、教会へも来てくれるが、自分が 罪人だと、どうしても認められなかった。 良い方で、若い頃からずっと周囲のお世話をされ続 けて、自分を後回しにして、人のお世話をし続けて 来られた。 皆から、良い人、良い人と言われるし、自分でも良 い事をされ続けて来たので、どうしても自分が罪人 だとわからない。認められない。 Bさんも祈りに祈りながら、証しし続けるが、その ところがどうにもならない。 段々、高齢になられ、お身体も弱って来られた。 そんなある日、Bさんも同じ部屋にいた時、突然お 母さんが寝ていたベッドの上に正座された。 「神様」と自分で、祈りを始められ、Bさんはびっく り仰天したと。 「神様。私は罪人などではないと思っていました。 でも違います。自分は本当に高慢な高慢な者です。 私は本当に罪だらけの罪人です。神様、私の罪を赦 して下さい。私を天国に連れて行って下さい」と、 祈られた。 Bさんは、もうただただ、びっくりするばかりだっ たと。そして、その翌日、天に召されて行ったのだと。 もう、目の前で奇跡を見たようだったと。 家族の救いは、なかなか時間がかかる。延々かかる 事もしばしばだ。 しかし、祈りに祈り続けて来た、積み上げられた祈り、 その祈りに神様は答えて下さった。 聞いて、神様の栄光を拝した思いだった。