2012年11月03日(土)
  「幸せのかたち」

久し振りに会った旧知の友Aさん。

ご主人が事故に会い、九死に一生を得られ、
身体に傷がいを負われた。

10年の自宅介護の後、天に召された。
自宅で規則正しい生活をプランし、介護無しに
は動けず、肩を貸して支えながら、トイレへ。

何か言いたいのに、それがわかって上げられない
事がもどかしいでした。
傷がいで言葉が出ないので、あれか、これかと推測し、
なかなかわからずに、懸命に考え尽くして(笑)
それが、カーテンを開けて欲しいとか、窓を少し開けて
欲しいとか・・当たった時は、ほんとに嬉しくて。

それでも、自宅で身体を動かす事が少しづつ
リハビリになり、身体を支え、ドアの外へ出ること
ができた。

一歩から、二歩三歩と進み、肩で肩を支え、公園
へ出られるまでになった。
手が少し動くようになり、物を持つ事ができるように。

目は全く離せない中、家族や友人、ヘルパーさん、
親切な近所の人たちやら、常に、必要な様々な
助けが備えられた。

周囲から、どんなにか大変でしょうと、よく言われるが
介護できることが幸せだった。楽しかった。

「ずっと一緒で、幸せでした。主人は仕事で忙しく
毎日夜も遅い生活でした。
それが、思いを越えた事態に導かれ、神様に拠り頼み、
祈りながら一日一日過ごし、本当に不思議ですが、
嫌だとか、しんどいとか思ったことが無いんです。
神様としか言いようがないんです。

介護が楽しかった。この10年があったから、夫婦の絆
が強められ、深められ、主人が自分に必要で、自分も
必要とされ、夫婦がひとつでした。

人生、こういうふうになるとは、思ってもみなかった
ですが、本当に神様の深いご計画の内なんだなあと。

リハビリで、意識もくっきりしてきて、心通わせ合えて
神様の恵みに感謝で、この介護の日々、本当に
幸せでした」

「ずっと片時も離れず、二人でひとつだったから、喪失感
が大変だったでしょう」

「今はもう寂しくない?」

「ええ、歳月たって、今はもう全然寂しくない。
自分も、もういつ天国かわからない。笑
あとは、天国への備えですよねえ(^^)」


人生の、また、日々の「幸せのかたち」・・いいね。