2014年04月04日(金)
  「あわれみ」

●「私、パリサイ人ってわかる。
小さい頃から、親から頑張れ、もっと頑張れ、もっともっと
頑張れと言われ続け、叱咤激励で育って来て、
頑張るのが善という価値観が、根深く培われてしまって
いる。

頑張らない事は悪。でも、自分の力で頑張っていると、
必ず頑張らない人をさばく。

例えば、時間に厳しく自分を律して、待ち合わせの
約束をした時間には逆算して、準備し行動する。
だから絶対に遅れない。

それは良いのだが、そうすると、遅れる人をさばく。
時間がわかっているのに、なぜ遅れるのかがわからない。
時間に合わせて、準備すれば済むことではないか。
それをしないことに腹を立てる。
できる自分を誇り、肉って、ものすごいものが
ありますねえ。」


▲「あ!わかる!ぶどう園の早朝の者よね!!」

●「そうそう!!私、絶対に早朝の者!!
5時の者と同じ額だなどと、どう考えても納得が行
かない。おかしい(笑)

でも、神様がそのままでいいと言って下さった
から、頑張らなくていいと言って下さったから
信じることができた。
肩から力が抜け落ちて、楽にされた。
恵みがわかって、自分が時間にきっちりできる
なら、それは神様の恵みによるとわかる」


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ぶどう園の労務者のたとえ話で、主人が借り入れ
時に、労務者を雇うが、早朝に雇った者には
1人1デナリの契約を結ぶ。

9時 12時 3時 にも雇い、それは一デナリの
契約ではなく「相当のものをあげる」と言った。

5時にも雇い、6時には仕事が終わり、わざわざ
5時の者から順番に1デナリづつ支払った。

5時の者が1時間働いて1デナリなら、早朝から
働いた者は12デナリになる。
しかし、全員1デナリで、早朝の者は怒り爆発した。
不公平だと。

でも、5時の者にすれば、1時間で1日分の給料
をもらえて、どんなに有難かったか。
怠けていたわけでなく、誰にも雇って貰えなかった。
身体も弱そうだったのかも知れない。

早朝の者は、1デナリが確約されていて、労働の
後には、家族に報酬を持って帰れる。平安に働
けた。

5時の者は、家族に持って帰る糧がない。夕刻
までどんなに不安で心細い事だったか。

天の御国は、神様の恵みで成り立っていて、
あわれみが支配するところ。

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Cさんが「自分は5時の者です」と言われた。

「病を得て、もうどうにもならない状態の時に、
神様に出会って、救われました。

あり余る恵みの中に置いてもらい、神様の
あわれみによって生かされています。
救って下さったことに、感謝でならないです」

「5時の者」・・うわあ、皆で、ものすごく恵まれた。


「ほんとは滅びて当然の中を救われて、みんな
5時の者ですよね」