2007年02月13日(火)
  「地雷」

テレビ番組で、カンボジアの地雷撤去の事が
報道されていた。

タイとの国境近くの村の様子だ。ある家族が
地雷付きの土地を購入し、手動で自ら地雷を
撤去しそこに作物を植えようとしている。

大丈夫かいなというような旧式の、昔の手動
式の金属探知器で、土地一体をくまなく調べる。
銀紙に反応したから、充電はOKとの、何とも
心もとない、ほんとにちゃんと作動するのかし
らみたいな。
2日前にも、近くの人が地雷で亡くなったと。

反応したら、何かがあるわけで、地雷である
可能性も高い。非常に危険な恐ろしい作業だ。
一つ間違えば命にかかわる。命がけだ。見て
いてもヒヤヒヤもので、恐い。

命の危険を冒してでも、全財産をはたいて、
自分の土地を持ち、作物を作りたい。それが
彼らの夢であり願望だ。

そこは、ガスも水道も電気も無い地域だ。
高床式の住居だ。人々が逞しく生活している。

地雷は全面撤去に、まだこの先100年かかる
そうだ。よくまあ、それだけ埋めたものだ。
今も、被害に合う人々が続出で、命を失う人々、
手や足を無くす人々が後を絶たない。

前の人が踏んだ地面しか歩けない、限られた
歩道。それるなら地雷が埋まってるのだ。
地雷撤去作業に加わった日本人、本当に死ぬか
も知れないと思ったと。

「キリングフィールドからの生還」のハイン・
ニョルも、ポルポト政権崩壊後、タイ国境に
向かう時に、大勢の人々が地雷で死んで行った
と。川床にまで、地雷は仕掛けてあったと。

現在、一般住民が地雷被害に合わないように、
地雷原地図を作成するが、カンボジアでは雨季
があり、その雨季の度に、地雷が雨で流され、
位置が変化し、せっかく作った地雷原地図が、
全く間に合わなくなるという。

「暗やみの中にすわっていた民は偉大な光を
見、死の地と死の陰にすわっていた人々に、
光が上った」マタイ4:16

朽ちることのない永遠のいのちが、カンボジア
に伝えられますように。