2008年04月09日(水)
  「一年後」

満開の桜が見事で、風に吹かれて、桜吹雪が
何とも風情豊か。

4月は、新しい事が始まる予感と、温かさの
中に、まだひんやりした膚寒さが残り、心引
き締まる季節だ。

丁度1年前、桜咲き誇る季節に、Aは宣教師と
して、カンボジアへ単身赴任した。

第2子出産と重なり、無事生まれた子供の顔を
見るや、急ぎ、空港へと向かい、翌朝の飛行機
で宣教地へ立って行った。

孫のBは、とうちゃんがいなくなってしまうは、
下が生まれるは、でパニック。
どちらか一つでも大変な試練のところ、はた
また重なってしまい、大試練だ。

「とうちゃんは?」「カンボジア」と答える、寂
しそうな、うつむき加減の、沈む表情に心痛む
ばかり。
周囲からの一杯の愛情に囲まれているのだけれど、
心寂しいんだろうな。

去年、切ない、心痛む思いで見た、思い溢れる
満開の桜だった。

1年後、
今年も見事に桜が咲いた。

今、カンボジアで、孫Bは、とうちゃんとママと
今日1才になる弟と、とても元気に、楽しんで、
暮らしている。

前回の訪問で、「カンボジア好き」との言葉も
聞いた。「やった〜!万歳!神様有難う!」と
心で叫んだ。

あの1年前、この1年後は、見えなかった。
しかし、こんなにも良くして下さった。素晴ら
しい祝福でおおって下さった。

思い溢れる、満開の桜を見つつ、いつも、これから
も信じていたい。

どんなに先が見えなかろうと、神様は必ず良く
して下さる。思いを越えて良くして下さる。
神は愛していて下さると。