2007年10月14日(日) 「求めたものは得られないのに、願いは聞かれた」
「大事をなそうとして力を欲しいと神に求めたのに 慎み深くあるように弱さを授かった より偉大なことができるようにと健康を求めたのに より良きことができるように病弱を授かった 幸せになろうとして富を求めたのに 賢明であるようにと貧困を授かった 世の人々の賞賛を得ようとして権力を求めたのに 神の前にひざまずくようにと弱さを授かった 人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに あらゆることを喜べるようにと生命を授かった 求めたものは一つとして与えられなかったが 願いはすべて聞かれた 神の意にそわぬ者であるにもかかわらず 心の中で言い表せない祈りはすべてかなえられた わたしはあらゆる人の中でもっとも豊かに祝福 されたのだ」 (ニューヨーク・リハビリテーション研究所の 壁に書かれたー患者の詩) 「私、この詩の通りです」とAさんが言った。 自分の求めたことは、ことごとくがその通りに叶え られず、その通りに与えられなかったが、でも、祈 りは見事に聞かれ、答えられている、と。 自分の環境はこうであればよいのに、境遇がこうで あれば・・様々なことを願い続けたが、外側のもの は何も変わらずそのままだが、自分自身が変えられた。 心が変えれて、環境を受け入れられるようにされた。 こうでなければよいのに、ああであればよいのに、 違う自分であればよいのに、その自分を受け入れる ことができるようにされた。 すると、心に平安が来た。状況は変わらず、何も思う ようになってはいないのに、自分は幸せだと思える。 感謝が心に湧いて、心が安らかで、喜びがある。 求めたものは与えられていないのに、自分は満たされ て生きて行ける。自分の本当の願いが叶えられている。