2009年07月10日(金)
「豊かな所へ」
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この度、帰国されるA宣教師夫人に、お会いした。
初対面だった。
ずっと日本にいたかったが、病気のため、帰国を
余儀なくされたとのこと。
残念だが、でも、故国で、続けて主のために働きますと。
日本を愛して、生涯を献げて来て下さった。本当に
有難うございました、ご苦労様でしたの思いで一杯
になった。
日本滞在43年と言われた。
何と、私がイエス様を信じた同年に、来日された!!
「なぜ、日本だったのですか?」とお聞きすると、
最初、アフリカへ行く事を考えていたが、神学生の
時に、日本のことを聞いて、重荷が与えられた。
でも、渋ったり、拒んだりしていたが、どうしても
思いが無くならず、どんどん強くなる。
それで、ある日、はっきりと、神様と向き合い、
その事について祈った。
「もし、日本が御心なら、行きますから、はっきりと
示して下さい」と。
その時、召しの御言葉が与えられたのですと。
最初は単身で、女性一人で、来られたそうだ。
地方に住まれ、それが日本人女性と二人で
住んで、共同生活をしたが、相手の女性は
全く英語がわからなかった。
A夫人は日本語が全くできない。基礎勉強も
全く無いままの来日でしたと。
それゆえ、もうその生活は、大変で、パニック
だったと。大きなストレスで、もう苦しくて、辛くて
しんどい日々であったと。
しかし、後で振り返った時、そのお陰で、日本語
ができるようになった。
もし、彼女が英語ができたなら、自分は日本語が
全くできなかったと思う。神様に感謝で、感謝で
ならないと。
Bさんも同じことを言っていた。
姉妹で、アメリカに留学。それぞれ別の州に。
Bさんは、日本人のいる環境だった。妹さんは
日本人が一人もいなくて、英語だけの環境で、
もう最初は、全くわからなくて、辛くて、苦しくて、
孤独で、涙、涙の日々だったと。
しかし、見る見る間に、妹さんは驚くほど語学が
上達し、早く喋れるようになり、自分との差が歴然で、
その発音が素晴らしく綺麗と。
やっぱり、苦しいけれど、あの状況だからこその
恵みで、しっかりと身に着き、培われると。
Dさんも「語学留学は、一人に限るよ。私は日本人
の全くいない、一人の環境に自分を置いた。
それは、ものすごく辛くて、しんどいけれど、でも、
ものすごく身に着いたよ。
ニューヨークでも、語学学校に来ている、日本人を
よく見るけれど、日本人同士で群れていたら、絶対
喋れるようにならないよ。楽で、楽しいけどね。」
私たちにも、神様は時々荒療治をされて、とんで
もないような、苦しい環境の中に置かれる。
でも、そこでこそ身に着く、そこでなければ身に
着かない、素晴らしい贈り物が備えられている。
楽な所ではダメで、決して身に着かない。
ある日、突然、降って湧いたように、苦しい
状況の中にいる事が、時としてあるが、
神様のご計画であり、必ず、素晴らしく豊かな
所へ連れ出して下さる事を信じていよう。
「あなたは私たちを網に引き入れ、私たちの腰
に重荷を着けられました。
私たちは、火の中を通り、水の中を通りました。
しかし、あなたは豊かな所へ
私たちを連れ出されました。」詩編66:11
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