2004年03月15日(月)
  1ミリオンも行けない

十字架を負うことの学びをしていた。
日々の生活で、自我に死んで、神様のみこころを選び取る。
選択すること。

“あなたに一ミリオン行けと強いるような者とは、いっし
ょに二ミリオン行きなさい”マタイ5:41

「出来ん〜」「1ミリオンも行けん。何で、私がせんなら
ん!労力も時間も使うのが嫌で、文句タラタラ」

「それも、強いてじゃろ?絶対ダメ!!強いられるだけで、
もうそこで、大喧嘩じゃ」(大笑)

「いかに自分が楽して、相手にうまく押し付けるか、いか
に自分の労力を軽減するかに必死。1ミリオンもダメ」

「うわべは役割分担と言って、きれいな形に見せてるが、
実は交換条件、私もするんだから、あんたもしてよ!きっ
ちり損得の世界」(笑)

・・1ミリオンとは、当時、ローマの法律で、ローマ兵が
その荷物を持って歩けと言ったら、歩かなければならない
とされていて、人々に物を強制的に担がせる権威が与えら
れていた。

右の頬を打たれて、なんで左の頬を出せないか。強制的に
1ミリオン行けと言われて、なぜ行けないか。

自分のプライドに触れるから。右の頬を殴られたり、強制
的に荷物を持たされて歩かされると、プライドが傷つくの
だ。

相手の言葉や態度で、自分が見下されたと感じる時、相手
も引き下げたい。それで傷ついたプライドを回復しようと
して、反撃に転じる。自分の力で、プライドを保っている
から。

しかし、クリスチャンは、高価で尊いと言って下さる神様
の愛の中に、自分の存在価値を見出すことができる。

どんなに罪深くても、それでも尚、愛して下さる神の愛。
その中にしっかりと自分の価値を見出せるなら、たとえ人
に見下されても、プライドが傷つくことはない。

だから、神の愛に押し出されて、左の頬を出し、2ミリオ
ン行く事ができる。

Aさん「その通りだ。職場で、上司に出来ないところを
指摘される。カチンと来て、腹が立って、相手も出来てい
ないところを、皆で陰で言い合って、スッとする。そう、
プライドがひどく傷つく。それで、相手を攻撃して、自分
のプライドを回復させてる。自分の心にピッタリだ」

又、2ミリオン行くためには、自分の権利に固執しない、
自分の権利を放棄する必要がある。
2ミリオン行く事が、証しとなる。権利や所有物に固執
せずに、キリストのために進んで捨てる態度が必要。

右の頬を打たれる時、1ミリオン行く事を強いられる時、
神を大切にするか、自分を大切にするかにかかっている。

自分への攻撃、侮辱、損害に、非常に敏感に神経質に、
ピリピリしている。自分を守るためには、最大限の注意
を払う。自分自身に非常な関心をもっている自我。

攻撃され、侮辱され、損害を受けるのも、相手が、相手
自身に対して強烈な関心があり、自分を大切にするから。
だから、自我と自我とのぶつかり合いになる。

自分を捨て、神様を大切にし、選び、みこころに従う時、
周囲に潤いと温もりが溢れ流れる。
「潤いと温もりをかもし出すために、用いられたいです
わ」と皆で。
by 多恵子