2006年05月12日(金)
  「心の傷」

2才の孫が、ちょっと出先で、ハプニングがあって、心に傷を受けて固まって帰って来た。
お母さんの胸に、しがみついて、両手で顔をおおったまま、顔を
埋め、絶対に顔を上げない。いっさい見ようとしない。身体全体が固まっている。
びっくりする。こんな小さな子が心に傷を受けたんだ。子供は
何もわからない、なんてもんじゃない。大間違い。

1,2時間ほどそのまま。そっとしておくしかないかと、皆で、自然体で、そっとしていると、少し当たりの様子を伺い、亀がこうらから首を出すように、少しづつ・・危害が無いようだと、顔を上げて来た。

大好きな、イチゴのケーキが目の前に。少し落ち着いて、大好物
のイチゴケーキを食べ出した。大きな丸ごといちごを、一口で
ほおばろうとした時に「うわっ!」と思わず周りから声が。

すると、その大きな声で、心の傷がフラッシュバックした!!
瞬間、目が一点を見据えたまま、目が固まり、顔が凝固した。
まるで瞬間冷凍のよう。凍りついた、その顔を目撃してしまった。ほんとに傷ついてるんだ。心って深い。かわいそうに。世界が固まってしまった。
食べかけの、大好きないちごケーキも、もう目に入らない。ケーキどころではない。眼中から消えた。

お母さんの胸に、顔を埋めて、凝固態勢。心痛む。
「う〜ん。どうすりゃいいんかねえ」「時しかないか」「時をかけて、癒えるの待つしかないか」「そうじゃねえ」

カウンセラー目指し、勉強中の、娘と話す。
「ねえ、これがもし親から受けた虐待だと、子供ってどうなるん
かねえ。○○ちゃんみたいに、他から傷ついたなら、親のもとで
癒される。親さえいたら大丈夫で、幸せだよね。

これで、同じ事を親から受けたとしたら・・。
自分を守ってくれる、砦のはずの親が、自分を襲って来るわけで。ほんと行き場所の無い、子供はどうなるんだろ。でも今、虐待、多いんだろうね。」
「うん、親から虐待受けると、行き場所がなく、追い詰められて
多重人格になるって習ったよ」

心と身体の創造主である、天のお父様、どうすりゃいいんでしょう?と祈る。

「わたしは主、あなたをいやす者である」出エ15:26
いやす事のできるお父様だ。癒して下さるように祈る。

祈っていると、それだけ心に傷を受けるということは、心に関して敏感なわけで、感受性が強いわけで、じゃあ逆に、愛情もわか
るはずだ。伝わるはずとの思いが来た。

「○○ちゃん好きよ、大好きよ」を言い続けた。ナースリーの間、皆で目一杯力一杯受け止めてやり、教会の皆も、心配してずっと祈ってくれた。祈りは大きな力だ。

次に家であずかった時は、玄関で一瞬、孫はちゅうちょしたが、家に入ると、元気に遊び出した。
その次に来た時は、ニコニコと玄関を入って来た。

少しづつ少しづつ癒され、笑顔が見えた。あれから3週間、もう
別人のよう。ニコニコと同じ席で、自分で食事。踊りまくって、
キャッキャとはしゃぐ。外へ出ると、嬉しそうに、トコトコテケテケと走るは走る、走り回る。

皆が「○○ちゃん、癒されましたねえ。良かったー!」と喜んでくれた。

“わたしは主、あなたをいやす者である”

きゃあ、神様有難う!!神様すごい!!
それにしても、心は深い。

by 多恵子