FAQ コーナー

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Q:日本語訳聖書について教えてください。

◎日本語訳の歴史としては
 日本語訳聖書は明治時代から本格的に作られようになりました。個人が翻訳して出版したものを省くと現在までに五つの本格的な訳本が出版されています。

@委員会訳聖書
 明治5年に日本に来て伝道をしていた宣教師の代表があつまって聖書翻訳委員を決めました。
外国人翻訳委員はロバート・ブラウン、ヘボン、グリーン等と日本側の翻訳委員として奥野昌綱、松山高吉、植村正久、井深梶之助等がいました。新約聖書が明治13年(1880年)、旧約聖書は明治20年(1887年)に完成しました。
この訳はKJV(欽定訳)を参考にしたもので、その影響を多く受けています。

A文語体聖書
  委員会訳を更に改訳をしました。明治43年(1910年)に改訳委員を決めました。グリーン、藤井寅一、松山高吉、フォス、デヴィットソン、別所梅之助等がそのメンバーでした。
この改訳にはネストレの新約聖書ギリシャ語原本を用いました。
こうして大正6年(1917年)に出版されました。
この時は改訳されたのは新約聖書のみで、旧約聖書は改訳されなかったのです。

B口語訳聖書
 聖書協会から1956年に出版されました。これは文語体とは全く異なる訳した箇所がいくつかあります。
アメリカの改訂標準訳RSVを参照しました。

C新改訳聖書
 どうしても、日本でもギリシャ語原本からの新約聖書、ヘブル語原本からの旧約聖書翻訳が求められました。
それでプロテスタント福音派によってこの事業に着手しました。
1970年(昭和45年)に完成しました。
新約はネストレの校訂本24版、旧約はキッテルの3版以後のものを使いました。日本で初めて原語からの翻訳ができました。

D共同訳聖書
日本聖書協会がプロテスタント側とカトリック側の共同作業によって翻訳をした聖書です。1979年に完成しました。

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