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Q:異言といやしについて

異言について、色々な見解がありますので、私たちは、そのことを聖書ではどう教えているのかを調べたいと思います。聖書にその根拠を見出したいです。
聖書を調べますと「異言」について言及している箇所は四ヶ所しかありません。
@ペンテコステの日の異言 使徒2:1〜13
Aコルネリオの家における異言 使徒10:44〜47 11:15〜18
B異言とヨハネの弟子たち 使徒19:1〜7
Cコリントにおける異言の誤用 Tコリント12:1〜14:40
 さて、ペンテコステの日にあった異言ですが、使徒2章4節には「他国のことばで話しだした。」と言って
います。「他国のことば」ετεραισ γλωσσαισ。
「γλωσσαισ」はギリシャ語では普通、ことばを話す肉体の器官(舌)ルカ1:64と、肉体の器官が作り出す話すことばの両方を指します。
ここで使われている「ετεραισ」は、信仰者たちが自国語ではない国語で話したことを示します。
「彼らは、それぞれ自分の国のことばで弟子たちが話すのを聞いて」。驚いたことが使徒2:6〜8に記録されています。
「自分の国ことば」ιδια διαλεκτω。「διαλεκτω」は方言です。弟子たちが他の国のことばで話したことをはっきりさせるために、「γλωσσα」異言と、「διαλεκτos」の国のことばの二語が明らかに取り替えられて使われています。
このことばが何語であったかは、使徒2章8〜11節に示されている。
すなわち、パルテヤ、メジヤ、エラム、メソポタミヤ、ユダヤ、ポント、アジヤ・・といった地方の国語である。
ペンテコステにあった異言は外国語を話す奇跡のことであると理解することがハッキリと出来ます。
それに、コルネリオの家での異言ですが、ペテロが使徒11:17で「神が私たちにくださったのと同じ賜物を、彼らにお授けになった」と断言しました。ルカがその賜物を説明するのに、isen(等しい)という語を用いています。
この異言がペンテコステの日と同じ外国語であったことは明確です。
ヨハネの弟子たちの時(使徒19:1〜7)も同じことです。
使徒行伝の著者であるルカは、この箇所(19:6)で使っている「異言」とのことばは、他の箇所で使われている
同じことば(グロッサ)を用いているのです。すなわち上記のように外国語です。
コリントの教会での異言については私たちは誤解していることが多いのです。
13章1節には「人の異言」と「御使いの異言」のことが書いてあります。「人の異言」ということばの意味は、
世界の諸国民が使っているさまざまな国語です。「御使いの異言」の解釈を間違っているので混乱をしているのです。
このことばを御使いの天国のことばがあるかのように思っているのです。そして恍惚状態の時に理解できないものと考えています。そのような解釈は14章に「知られていない異言」(新改訳にはない)との訳語でさらに追い撃ちをかけています。
しかし、14章の2、4、13、14、19、27節に出てくると言われている「知られていない」ということばは
どの写本にも出ていないのです。それで「御使いの異言」はパウロは仮定的に誇張法を使って言っていると理解することが最善だと思われます。
「解き明かされない異言」とは、この世にない言葉ではなく、あっても理解することが出来ない国の言葉のことです。
又、21節でパウロが引用していることばはイザヤ28:11、12からのものです。ここの箇所はイスラエルの民が主に耳を傾けないので、彼らは外国語を話す人々によって譴責を受けることになると教えているのです。
パウロがアッシリヤ語に言及しているこの箇所を引用したことは、コリントにあった異言の問題にとって意味のないことではありません。それは、コリントにあった異言も外国語であったことを示しています。
聖書がまだ完成していない時代は、神様は霊の賜物として外国語は話す能力を与えました。それは、キリストの福音が世界に宣教される目的があったと思います。しかし、今は、聖書が完成しました。多くの言語に翻訳されています。
世界中の人々が、キリストの福音を聞くことができるようになりました。それで、異言という特殊な賜物を通して伝える必要がなくなりました。
聖書が教えている「異言」は、わけのわからない舌のもつれではありません。それは外国の言葉です。
私はいやしについては、神の恵みとして与えられていると思っています。私自身が経験したこともあります。でも、キリストの十字架の福音以上に過度には語りません。救いはキリストのあがないのわざにのみありますからね。

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