2025年12月11日(木)

「あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も 住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です」 ルツ1:16


ユダの地が厳しい飢饉に見舞われた時に、エリメレクとナオミは、
異教、偶像の地モアブに移住した。夫のエリメレクはそこで亡く
なり、二人の息子マフロンとキルヨンはモアブの女性と結婚し、
それがオルとルツだった。ナオミは、ほっと安堵したのも束の間、
その二人の息子も亡くなってしまった。異国の地で、ナオミ、ルツ、
オルパの三人が残された。

ナオミは故郷が豊作になったと聞き、帰郷を決意する。二人の嫁を
思い、モアブの実家に帰るよう勧める。だが、ルツの堅い決心は変
わらず、姑ナオミについて行く。ルツにとれば、ユダは異国の、全
く見知らぬ地であり、異教のモアブ人であり、どんなに厳しい状況
だったろう。しかしルツの堅い決心は揺るがなかった。それは、真
の神に従う決心だった。

先の事は全くわからないが、最善をして下さる神を信じ、ナオミと
生きて行く決心だった。この世は、商売繁盛、家内安全、無病息災
・・平穏無事、問題が無い事のための宗教だ。しかし、ルツは厳しい
苦難がわかっていて、神に従う道を選択した。どんなに神をお喜ば
せした事だろう。「彼に信頼する者は、決して失望させられること
がない」。

ルツはこの後の人生、素晴らしい祝福に入れられ、報いられる事に
なる。ボアズとの結婚、子どもを授かり、そのひ孫はダビデだ。ル
ツ自身もイエス・キリストの系図の中に名を残す。今、選択を迫ら
れていたら、主の道を選ぼう。後悔の無い、豊かな報いがある。
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先の見えない生活は本当に不安だ。でも、私たちも神がどのような
方で、これまでに何をしてくださったかを知っている。最善を成し
てくださる神を頼り、悲観せず前進したい。