2025年12月07日(日)

「神は柴の中から彼を呼び、『モーセ、モーセ。』と仰せられ た。彼は『はい。ここにおります。』と答えた」出エジプト3:4


主は、モーセを、民をエジプトから救い出すリーダーとして
選ばれた。モーセが「今、行け。あなたをパロのもとに遣わ
す」と言われた時、彼の戸惑いは、どんなものだったろう。
「何を今さら?この80歳の老人が?」かつて血気盛んな40
歳の時。自分こそはと、同胞イスラエルを救うべく事を起こ
したが、失敗した。

同胞の拒絶に会い、ミデアンへ逃亡。そこで遊牧生活40年
を経た。羊飼いの長い歳月に、かつての野心も失せていた。
家庭も持ち、平凡だが平穏な日々に、それなりの幸せも感
じていただろうか。このまま人生を全うしたい。しかも今や、
エジプトでの地位も、力も、人脈も、財力も何も無い。年とっ
た羊飼いに何が出来よう。

ひどく困惑し尻込みするモーセに、主もそれは承知の上だと、
説得して行かれる。羊飼いの杖を手に取り、しるしを行なう
ように言われた。モーセは説得され、手に「神の杖」をもって
エジプトへ戻る事になる。仕事で使う羊飼いの杖が、今や
神の杖とされた。その杖により、神が、奇跡をなされる。

「あなたの手にあるものは何か?」それは普段使い慣れた
羊飼いの杖だ。主は、すでに「あなたの手にあるもの」を用
いられる。その手にあるものを、主に明け渡そう。そうする
時、それを、主の栄光のために用いて下さる。あなた自身
と、あなたの手にあるものを、「はい、ここにおります」と、主
に献げよう。それをきよめて、神と人々のために大いに用い
て下さる。

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無いものではなく、今、手の中にあるものを、用いて下さる。
自分の手にあるものは、何だろう。御霊は示して下さる。主
にお献げするなら、聖めて用いて下さる。自分にも喜びと
される。