2025年07月04日(金)

「こうして、メフィボシェテは王の息子たちのひとりのように、 王の食卓で食事をすることになった」Uサムエル9:11



メフィボシェテはヨナタンの息子で、サウル王の孫だった。当時は、
王が代わる時に、前王の一族は皆殺しにされた。いつ反乱を起こす
かわからないからだった。まして、サウル王はダビデ殺害に燃えて、
絶えず命をつけ狙われ、追い回され、実際殺されかけた。メフィボ
シェテは、それもわかっており、ダビデに殺されて当然で、身を潜
めていた。

しかし彼の父ヨナタンは、サウルの息子でありながら、親身にダビ
デを守り、命を助けてくれた、ダビデの命の恩人だった。その親友
ヨナタンとの約束を果たしたいと、メフィボシェテを王宮に招き入
れた。サウルの土地をすべて返し、王宮で生活し、他の王子と同様
に、自分と共に食事をするよう告げた。「私の食卓で食事をしてよ
い」とは家族の一員とするという事だ。

サウルの子孫であり、更に両足が不自由で、王のために何の役にも
立たないメフィボシェテは、なぜ自分が、そんな待遇を?殺されて
当然の身であり、非常に戸惑い驚いた。このメフィボシェテは、私
たちの姿だ。御父に敵対し、罪を犯し、永遠に滅んで当然の者だ。

その私たちが、ただ御子の十字架の贖いゆえに無罪放免とされ、永
遠に神の子とされる。そして主の食卓で食事ができ、豊かな交わり
の中に入れられた。何という待遇で、恵みだろう。彼は「いつも王
の食卓で食事をした」通り、私たちもいつも主の食卓で、溢れる恵
みと祝福を味わおう。
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ただ、主の恵みによって罪が赦されて、考えも及ばないような主と
共に歩む人生を与えられた。主のご愛に感謝し、恵みを無にしない
よう、味わいながら生きたい。