2025年11月16日(日)

「主は仰せられた。『外に出て、山の上で主の前に立て』」 T列王19:11


エリヤと言えば、スーパー信仰の偉人と思う。カルメル山で、
一人でバアルの預言者450人と対決し、大勝利をした勇者
だからだ。だがその直後、イゼベルの殺害命令を知るや、
怯えて、恐れ逃げ出した。それが「自分の命を救うため」だ
った。主に委ね、拠り頼むのではなく、自分で自分を救おう
とする時に、何もかもが自分の肩にかかる。

そのため恐怖となり、重圧で身動きとれず、絶望的になる。
あの勇敢なエリヤが、死にたいと言う。燃え尽き症候群の
ようだ。しかし、主のフォローにより、十分な休息を与えられ、
心身回復する。そして主の指示により、ホレブの山へ向か
う。ほら穴にいた時に、主が「ここで何をしているのか」と問
われる。

エリヤは「主に熱心に仕えたが、彼らに命を狙われている」
と。すると、そこから出て、「山の上で主の前に立て」と。そ
の時に激しい大風、地震、火と劇的な事が起きるが、そこ
に主はおられず、その後に、かすかな声があった。私たち
も、主のわざは劇的な事と思いがちだ。だが、よく聞かなけ
れば、聞こえない「かすかな細い声」だ。

自分の思いが強いと聞こえない。周囲の喧噪に、雑音に気
を取られ、流されていると聞き逃す。そこから出て、主の御
前で、心と思いを向けて、集中し、このかすかな細い御声に
耳を傾けよう。主は、慰め励ましを下さり、御心を示し、平安
を与え、新しい力を下さる。主の御前に立とう。

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落ち込む時、非常に不安な時、心がボロボロの時、まずよ
く心身休息し、主の御前に行こう。心の内を吐露させて下
さり、受け止めて下さる。御声をかけて下さる。耳を澄まそ
う。立ち上がらせて下さる。