2025年12月14日(日)

「そのとき、彼のしもべたちが近づいて彼に言った。『・・あ の預言者が、もしも、むずかしいことをあなたに命じたとし たら、あなたはきっとそれをなさったのではありませんか ・・』」U列王5:13



将軍ナアマンは、王に重んじられ、連戦連勝で名を馳せて
いた。名誉も地位も得ていたが、彼には苦悩があった。らい
病を患っていた。回復の望みは無く、悪化の一途だ。どん
な犠牲を払っても治りたい。その時に、捕虜のユダヤ人娘
から、らい病をいやしてくれる預言者がいると聞いた。

そこでナアマンは、エリシャを訪ねる事になる。が、出て来
る事もせず、使いの者に、ヨルダン川で7度身を洗えば、
いやされると伝言された。ナアマンは怒りで立ち去る。エリ
シャが会いもせず、手を置いて祈りの儀式も無く、川で身を
浸すなど、有り得ないと怒り爆発だ。ナアマンのプライドが
ひどく傷ついた。

地位のある自分が、エリシャに軽くあしらわれた事に、又、
汚い川で民の面前で身を浸すなど、屈辱でしかない。自分
の思いと全く違った方法を、受け入れる事ができなかった。
しかしエリシャは、いやされる方法をはっきりと示している。
だがナアマンは、プライドがあり、自分の思いと違うゆえに、
譲れない。丁度そんなところに、しもべたちが進言した。

去ろうとしていたナアマンだったが、聞く耳を持ち、主に従
おうと、ヨルダン川で、言われた通りにした。すると完全に
いやされた。私たちも「プライド」や「自分の思い」が、妨げ
ていないだろうか。他者に、目下に、耳を傾ける、へりくだ
った態度はどうだろう。そこには溢れる祝福が備えられて
いる。

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ナアマンは、しもべの進言に耳を傾けた。主は、進言をも
用いて導いて下さる。私たちにも、今、進言が来ていない
だろうか。耳を傾けるかどうかで、天と地ほどに違って来る。
へりくだって聞いてみよう。