2011年11月30日(水)

「私の霊は私のうちで衰え果て、私の心は私のうちでこわばりました・・昔の日々を思い出し・・御手のわざを静かに考えています」詩編143:4 

               
心が打ちひしがれ、ぼろぼろになる事がある。ダビデも心が衰え果てた。大きな困難に遭遇したり、ストレスが続き許容量オーバーになったり、又、対人関係で傷ついたり、問題に苦しんだりする時だ。こわばるとは、心が固くなって動かなくなってしまう事だ。心の余裕がなくなってしまう。

普段なら大した事の無いことが、心に余裕が無いので、受け入れられない。私たちも、様々な悩みに出会う時に、心がすさんで、ピリピリイライラし、とげとげしくなる。人の言葉や態度にネガティブな反応しか出来ない。又、それが自己嫌悪になり、ますます落ち込んで行く。

又、余りに大きな苦しみなら、心が沈み込んで、動かなくなってしまう。こんな時、ダビデがどうしたかが記されている。昔の日々を思い出し、神のなさったすべての事に思いを巡らし、神の御手のわざを静かに考えた。深い絶望感の中で、かつての神のみわざや祝福を思い返した。「静かに考えています」、私たちも、静かな時と場所が必要だ。

神に向き合い、自分の内を照らされ、神のことばをしっかりと全身で受け取る時だ。「あなたに向かって手を差し伸べ」祈りをささげている。静けさの中で、主と交わり、今までの恵みと祝福を思い巡らし、感謝をささげ、礼拝をささげる。その時、絶望に打ちひしがれていた心が新たにされ、引き上げられる。今までのみわざを静かに考えよう。どんなに多くの奇跡を経験して来た事だろう。
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後ろをふり向くと死の谷や荒野の道も、決して一人ではなく神様が共にいて導き守っていて下さった。そして結果はいつも祝福されていた。御手のわざを思い起こすと感謝と賛美しかない。