2012年07月31日(火)

「主よ。もう十分です。私のいのちを取ってください。私は先祖たちにまさっていませんから」T列王19:4

エリヤが、バアルの預言者450人アシェラ預言者400人と戦い、天から火を降らせるという、驚くべき奇跡を遂げた。怒ったイゼベルがエリヤの殺害命令を出した。極度の張り詰めた状況の後であり、身体的にも「イズレエルの入口までアハブの前を走った」エリヤは、精神的肉体的に極度の疲労にあった。又、エリヤは「ただ私だけが残った」と思い込んでいた。

しかし実際は、バアルにひざをかがめない七千人が残されていた。自分一人しかいないと、何もかもが自分にかかっているかのように錯覚し、押しつぶされてしまう。許容量オーバーとなったエリヤは恐れて逃げ、鬱状態に陥った。心身限界であり、死を願った。主はエリヤのこの危機にどう対応されただろう。

「死にたい」と言うエリヤを、主は一言も責められない。これは何と大きな慰めだろう。私たちも程度の差はあれ、仕事、家事育児、対人関係に、時に疲れ果てる。気力が失せ、もう天に帰りたいと思うほど落ち込む。しかし、そんな時、主は責めておられない。憐れみ同情して下さっている。主はエリヤをとがめず、いたわり、十分休ませ、食事を与え、元気づけられた。食べ、飲んで、眠らせられた。

まず休息を与えられる。極度のストレスで、正常な思考も出来ない状態なら、必要なものはまず何より休息だ。回復後、主は、エリヤに問いかけ、心の内の思いを語らせ、そのエリヤの思いの誤りを正された。そして、新たなる使命へと導かれた。
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疲れている時、落ち込んでいる時、心はどんどんネガティブな思考に傾き、恐ろしい孤独に襲われていく。私達は一人ではない、主の翼の下に身を避けよう。主は疲れ果てないよう、その羽で私達をおおって休息させてくださる。