2014年04月30日(水) 「あなたは私の心に喜びを下さいました。それは穀物と新しいぶどう酒が豊かにあるときにまさっています。平安のうちに私は身を横たえ、すぐ眠りにつきます」詩篇4:7
「あなたは私の心に喜びを下さいました。それは穀物と新しいぶどう酒が豊かにあるときにまさっています。平安のうちに私は身を横たえ、すぐ眠りにつきます」詩篇4:7
愚かな金持ちが出て来る。畑が豊作になった時、貯えるために新しい大きな倉を建てて、そこにしまい込んで安心した。「たましいよ、これから先、何年分もいっぱい物がためられた。さあ、安心して、食べて、飲んで、楽しめ」。金持ちは、さあ安心だと言った。 これは世の平安であり、環境から来る平安だ。状況から来る平安なら、逆境になると恐れと不安にさいなまれる。人生は必ず順境と逆境がある。常に安心と恐れをアップダウンする事になる。不安に襲われたなら、眠れず、食事も喉を通らない。経験あるだろうか。 しかし、この時のダビデは悲惨な状況にあった。実子アブシャロムが、妹タマルが異母兄弟アムノンに犯された事に怒り、アムノンを殺してしまい、逃亡する。エルサレムに戻るが父子関係は気まずく、ほころびが生じたままだ。やがて、アブシャロムは王位を狙って、父に謀反を起こす。実の息子からの謀反、ダビデはどんなに悲痛で苦しかったろう。ダビデは実子と戦わずに逃げる道を選んだ。 逃亡中の不安もあったであろう中で、彼は自分を主に全く委ねた。主にのみ信頼した。すると、何とダビデはこの恐れのまっただ中で、平安であり、すぐ眠れると。「苦しみのときに、ゆとりを与えて下さった」と。悲惨な状況の中で、与えられる「主の平安」、「あなただけが安らかに住まわせて下さる」この平安が私たちにも備えられている。明け渡して、委ねて行こう。 ----------- 主にある平安こそ環境に左右されないゆるぎない心の平和だ。苦しみの中でも委ねられずに自分で握っている間は心が岩のよう。順境にも逆境にも主を頼り、委ねて生きよう。