2016年01月31日(日)

「しかし百人隊長は、パウロのことばよりも、航海士や船長のほう を信用した」使徒27:11



パウロは、主の御心であるローマへ向かう途上の船で、暴風に翻弄
された。その前にパウロは、この航海は危険であり、とどまるよう
忠告した。しかし百人隊長は、航海士や船長の判断を信用した。多
くの人々もここを出て、ピニクスまで行って冬を過ごしたいと願っ
た。丁度そこに穏やかな風が吹いたので、今だとばかり出帆した。

しかし案の定、暴風が吹き下ろし、ひどい嵐に遭遇した。吹き流さ
れるままになり、その暴風は幾日も続き、助かる最後の望みすら、
絶たれようとしていた。人々は不安と恐怖に打ちのめされた。結局
は、プロであり、経験豊かな航海士や船長の言葉は、当てにはなら
なかった。

私たちもどうだろう。主の御心をそれて、自分の思い、自分の判断
で進んだ結果、大きな問題にぶち当たった事があるだろうか。そん
な中、パウロは人々を励まし続け、最終的にはみな助かる事になる
と。人々は中途からパウロの言葉に耳を傾けて行った。暴風に会っ
た船は、積荷を捨て、船具までも投げ捨てるほどの瀬戸際だった。

私たちも人生の嵐に会う。暴風が吹き荒れる。そんな時、どうすれ
ば良いのか。自分の思いを捨てて、主の御声を聞く事が肝心だ。主
の御心を受け取り、その御声に従って行く時に、嵐の中で守られ、
出口へと導かれて行く。自分の思い、判断でなく、まずよく祈って、
主の言葉に従おう。

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問題が起きると、まず何とかしなければと思う。自分がしないで誰
がすると。あれやこれやの思いが先行し、思い煩いとなり、心が重
くなって行く。「わたしを呼べ」の通り、まず動かずに祈ろう。主
が先頭に立って、御声をかけながら事態を導いて下さる。