2016年03月31日(木)

「主は仰せられた。『外に出て、山の上で主の前に立て。』・・火のあとに、かすかな細い声があった」T列王19;11




エリヤは、バアルと熾烈な戦いをした後、イゼベルの殺害命令を聞
き、イゼベルの言葉を恐れて逃亡した。あの勇敢な信仰の人が「自
分の命を救うために立ち去った」。エリヤも私たちと同じ人間だ。
気持ちのアップダウンがあり、感情的になる弱さがあった。エリヤ
は恐怖に陥った時に、主に向かわずに、主の前から逃げてしまった。
自らの使命からも逃げ出した。

しかし自分の命を救うために逃げたはずが、死を願うという結果に
陥った。「主よ。もう十分です。私のいのちを取ってください」と。
気力を喪失してしまった。そんなエリヤを、主は全く責めず、叱ら
ず、十分な睡眠と食事をとらせた。まずしっかり休息を与えられた。

私たちも、心身弱っている時には、まず十分な休息が必要だ。正常
な思考も働かず、ネガティブにしか考えられない。私たちも、悩み
と問題の時、どうしてよいかわからない。恐れと不安、落胆で、落
ち込んでしまう。休息を与えられたエリヤは、神の山ホレブに行く
よう命じられた。そして山の上で主の前に立ち、御声を聞くように
示される。

「かずかな細い声」があり、主が語られた。私たちも、主の前に行
き、静まって、かすかな細い声を聞くことが回復の道だ。主と交わ
り、御言葉によって新たな力が与えられる。霊の力が臨み、新しく
され再び自分の場所に、自分の使命に返れる。自分の命を救おうと
しているから、苦しい事に気づかせられる。
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心身が立ち上がれずにいるなら、そのままの状況で静かに主の語ら
れるのを待ち望もう。問題から目がそらせずに心が騒いでいるのだ
ろうか。それに気付けることも小さな回復とされる。