2016年10月31日(月)

「あなたがその翼の下に避け所を求めて来たイスラエルの神、主から、豊かな報いがあるように」ルツ2:12



飢饉のため、エリメレクとナオミはベツレヘムを離れ、偶像の地モ
アブへ移る。そこでエリメレクと二人の息子は亡くなってしまう。
異邦の地で、ナオミと二人の嫁が残された。そして故郷に豊作の便
りを聞き、最初、二人の嫁と一緒に故郷へと帰りかけたが、途中で、
二人にそれぞれの実家に帰るようにと勧める。

初めは「いいえ、一緒に」と言っていたが、何度も勧める内に、嫁
のオルパは実家に帰ることを決めた。だが、ルツはどれだけ言って
も、姑と一緒に行く決心が変わらなかった。「あなたの神は私の神」
と、ただ情的なものでなく、信仰による事だった。夫と息子を失っ
たナオミだったが、独りではなく、嫁ルツと二人で帰郷する事にな
る。

辛い悲しみの帰郷であったが、悲しみで終わらず、大きな喜びが備
えられていた。ルツは、生計のための落ち穂拾いで、ボアズと出会
う。それがたまたま拾った場所がボアズの畑で、たまたまボアズが
やって来る。すべては神のご計画であった。ナオミの祈りと計らい
もあり、ナオミはボアズとの結婚へと導かれる。

どんな時にも、何があっても、主の翼の下に避け所を求めて来る者
を、主は豊かに祝福して下さる。異国の地に、私の神と主を求めて
来たルツは豊かに報いられた。又、満ち足りて出て行ったが、素手
で帰ったというナオミだったが、その手に孫を抱く事になった。
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帰国しても試練は待っているだろうが全てを神の導きに委ねてモア
ブを出たナオミとルツの信仰と愛の深さを思う。先はわからなくて
も主の御翼の下には、主の豊かな養いが備えられている。