2016年11月30日(水)

「しもべたちはもう一つの井戸を掘った。ところがそれについても彼らが争った・・そこから移ってほかの井戸を掘った」創世記26:21



イサクが次々と井戸を掘る箇所が出て来る。ペリシテ人が、イサク
が家畜の群れ、多くのしもべを持つ事に妬んで、父アブラハムの時
代にしもべが掘った井戸をふさいでしまった。そして出て行けと言
われた。イサクはその事でペリシテと争わずに、そこを去り、ゲラ
ルの谷間に住み、そこで井戸を掘った。すると湧き水が出た。

ところが、そこでもゲラルの羊飼いたちが、この井戸は自分たちの
ものだと言い張って来た。そこでもイサクは争わず、別の所に移動
して井戸を掘った。するとそこでも争って来たので、また、別の場
所い移動した。そこで井戸を掘った時に、初めて争いがなく、今や
主は広い所を与えて、この地で増えるようにして下さったと言った。

イサクは、理不尽な目に会い、父が掘った井戸を土で埋められても、
また、自分たちが掘った井戸を奪われても、開いてから争いを仕掛
けられても、場所を変えては井戸を掘り続けた。「ののしられても、
ののしり返さず、苦しめられてもおどすことをせず、正しくさばか
れる方にお任せになった」まさに主の姿であった。

イサクはへりくだっていた。井戸を下に下に掘ることは、私たちも
へりくだることだ。井戸を掘り、へりくだって行く時に湧き水が湧
く。彼らを追い出したアビメレクは、彼らが豊かに祝福される様を
見て「私たちは、主があなたとともにおられることを、はっきり見
たのです」と言った。従って行く時、敵が、主が私と共におられる
ことを見る。
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何処であっても主が必ず祝福してくださるとの信仰が、あえて争わ
ない柔和なへりくだった態度を守り続けることが出来た。正しさを
主張したくなるとき、背後の主に祈りながら、委ねていたい。