2022年06月30日(木)

「ところが、一タラント預かっていた者も来て、言った『ご主人さ ま。あなたは、蒔かない所から刈り取り、散らさない所から集める ひどい方・・』」マタイ25:24



主人が財産をしもべたちに預けて、旅に出た。それぞれ5タラント
2タラント1タラントを預けた。5タラントと2タラントの者は行
って商売をし、更に各々5タラント2タラントをもうけた。しかし
1タラントの者は商売せずに、地に埋めた。

1タラントは少額ではない。6千万円に相当する額だ。彼は、減ら
す事を非常に恐れた。もし商売に失敗したら、泥棒に盗まれたら、
主人の怒りが恐ろしい。そのまま維持する事に必死であった。しか
し戻った主人は、使い込んだわけでなく、損害を出したわけでもな
い、そのまま返した彼を、怠け者と厳しく叱責し追い出した。

商売失敗するより、よいのではと思えそうだが、そういう事ではな
い。彼は、このまま返せば問題無いだろうと、実は主人に関わりた
くなかった。5と2タラントの者は、とにかく主人に喜んでもらい
たい一心だった。そこに主人への愛情と信頼があった。万一失敗し
ても、主人は受け入れてくれると信頼していた。だから思いきり商
売できた。

埋めた彼は、主人理解が間違っていた。厳しい冷酷なひどい方と。
私たちはどうだろう?神理解が間違っていないだろうか。罰を与え
る恐い方だろうか。「〜ねばならない」と要求ばかりされる厳しい
神だろうか。又、2と5タラントの者と比較して、こんな1タラン
トだけと卑下しているだろうか。

比較するからであって、1タラントは大変な額だ。そこには主人の
信頼が込められている。もし尻込みしているなら、その1タラント
を主のために用いよう。「主人の喜びを共に喜んでくれ」と、その
時必ず、御霊の喜び、生きる喜びが与えられる。
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何もしなければ失敗もないが、出来ない事を出来るようにと主に
頼りながら、生き生きとした信仰生活を歩みたい。どんな時も主の
赦しと助けが備えられている。主に感謝を献げる日々でありたい。