2022年09月30日(金)

「これを見たシモン・ペテロは、イエスの足もとにひれ伏して、 『主よ。私のような者から離れてください。私は罪深い人間ですか ら』と言った」ルカ5:8


主はペテロに、深みに漕ぎ出て網をおろせと命じられた。それは常
識では考えられない事だった。漁は徹夜で、夜に行なうものであ
り、昼間は魚は捕れない。ペテロの経験値からは拒否反応が起こる
ような命令だった。又ペテロはベテラン漁師であり、漁のプロだ。
「漁の事なら先生より自分の方がよくわかる。先生は漁については
素人」

と思ったかもしれない。そして更にペテロは徹夜で疲れ果ててい
た。もうヘトヘトだ。更に魚穫がゼロで、心身ぐったりだったろ
う。一刻も早く家に帰って休みたい。どうせ捕れないのに、骨折り
損のくたびれもうけだ。様々な思いが巡る中、ペテロは一つの決断
をした。

この時間帯魚などいないが、「でも、お言葉通りに」「その通り
に」網を下ろしてみようと。深みに出て、網を下ろした時に奇跡が
起きた。何とそこにいるはずの無い魚がいた。それもとんでもない
大漁だ。昨夜は一匹も捕れなかったのに。有り得ない事が起きた。
ペテロは余りの驚きで、聖い畏れを感じた。神の聖さと御力を見た

。臨在に触れて、「先生」から「主」に変わった。「主よ、私から
離れて下さい。罪深い人間です」と。どうせ魚などいないと思って
いた、不信仰を示された。主の言葉に、その通りに従う時、主のみ
わざを見、知識で知っている主を、御霊によって真に知って行く。
一つ一つと御言葉に従って行く時にのみ、主を経験して行く。
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これは無理だとの思いでなかなか自分の経験を超えられない。でも
主の御言葉に従わなければ思いをはるかに超えた主の聖さに触れる
事もない。自分の不信仰の姿をはっきり見せられ謙遜にさせられ
る。