2024年10月31日(木)

「道々お話しになっている間も、聖書を説明してくださった間も、 私たちの心はうちに燃えていたではないか」ルカ24:32



二人の弟子が、エルサレムをあとにし、郷里エマオに向かっていた。
主は死んでしまわれ、エルサレムにいても、する事が無い。そのた
め郷里へ帰る途上であった。彼らは「暗い顔つき」だった。主がロ
ーマ帝国を倒し、王国を打ち建て、王となって治めると信じていた。
自分たちの強い思いの中にいた。その主が無惨に死んでしまった。

自分たちの希望、喜び、期待のすべてが破れ、砕け散った。絶望、
失望落胆、無力、空虚の中にいた。主は幾度も、「十字架につけら
れ、三日目によみがえる」と言われたが、自分の思いと全く異なる
事であり、その言葉は全く入らず、信じていなかった。主のよみが
えりを信じていたなら、エルサレムにとどまっていたはずだ。弟子
たちは主の言葉でなく、自分の思いの中にいた。

御言葉でなく、自分の思いが一番だった。そんな彼らに、主の方か
ら近づかれ、彼らの思いを吐露させられた。この方に望みをかけて
いたと過去形であり、しかしだめだったと言った。主は、彼らの暗
さの原因を「信じない、心の鈍い」と、不信仰によると言われた。
その彼らに、主は何をされたのか。御言葉を解き明かされたのだっ
た。すると耳を傾ける彼らの心が、内に燃え上がった。

沈んでいた心がよみがえり、赤々と燃えて来た。御言葉に真剣に耳
を傾けた時に、彼らは180度変わった。すぐにエルサレムに戻って行
った。御霊によって心に語られる御言葉に大きな力がある。心を燃
やしてくれる。御言葉に聞こう。そして信仰ダウンする時に、「イ
エスご自身が近づいて」、主の方から近づいて、語りかけて下さる。
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刷り込まれた価値観や思い込み、また日々の感覚で、気持ちはすぐ
元気を失う。聖書の中にはっきりと記されている主の御約束に立ち
戻ろう。祈り、聖書を開き御言葉に聞こう。力を受ける。