2025年01月31日(金)

「ダビデは言った。『主は生きておられる。主は、必ず彼を打たれ る。彼はその生涯の終わりに死ぬか、戦いに下ったときに滅ぼされ るかだ』」Tサムエル26:10



サウル王は、ダビデを妬みのゆえに、殺害のためつけ狙っていた。
ダビデは、サウルが追跡して来た事を知り、斥候を遣わして探らせ
た。するとサウルは陣営で寝ている事がわかった。それで行ってみ
ると、サウルや兵士たちも皆、眠っていた。アビシャイは、「今こ
そ神が与えた絶好の機会、自分が槍で刺し殺します」と進言した。

しかしダビデは許さなかった。決してサウルに手を下さなかった。
その理由は、サウルが「主に油を注がれた王」であったから。だが、
サウルの行動は、主の御心に反する事も知っていた。それで、「主
は生きておられる。主が、必ず彼を打たれる」と言った。ダビデは、
裁きを全面的に主にゆだねていた。そのため、決して自分で復讐し
なかった。

そのしるしとして、サウルの枕元にある槍と水差しを持ち帰った。
「主が、彼らを深い眠りに陥れられたので」、全員、誰一人として
全く気づかなかった。主は眠りをも支配し、主が彼らを眠らせた。
すべてが主の全き主権の下にある。サウルはダビデが二度までも、
機会がありながら、自分を殺さなかった事を知る。

サウルは「わが子ダビデ。おまえに祝福があるように」と、とうと
うダビデを祝福した。そして、サウルは、二度とダビデを追わなか
った。自分で復讐せず、主に信頼し、主に全面的に任せて行くダビ
デの命を、主が守られた。「復讐はわたしのすること・・わたしが報
いをする」と言われる主に、裁きはゆだねよう。
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絶好のチャンスが来ると、これが御心だと思いたいが、ダビデのよ
うに、全てのことに主の主権を認めているなら、誤った判断から守
られる。主は必ず正しく裁いてくださる。委ねていこう。