2025年05月31日(土)

「バラクは戦車と陣営をハロシェテ・ハゴイムも追いつめた。 こうして、シセラの陣営の者はみな剣の刃に倒れ、残された 者はひとりもいなかった」士師記4:16



当時、イスラエルは主の目の前に悪を行ない、そのため主
は、カナン人の王ヤビンに渡した。ヤビンの将軍はシセラだ
った。20年間、イスラエルはひどく圧迫されたので、主に叫ん
だ。すると主は、女預言者デボラを通して、主の言葉をバラ
クに告げられた。1万人でタボル山に進軍せよと。戦車900両
と大軍を率いるシセラを、キション川に引き寄せ、バラクの手
に渡すと。又、「シセラをひとりの女の手に売り渡す」とも。

敵は大変な戦車部隊だ。イスラエルには武器もなく、見えると
ころ、人間的考えなら、敵の圧倒的戦力に到底不可能に思える。
しかし主権は主にあり、シセラを渡すと言われた主は、みわざ
をされた。それは、「キション川は彼らを押し流した」とあり、キ
ション川の氾濫により、戦車が全く役に立たなかった。「主が」
シセラの軍隊を剣の刃でかき乱したので、シセラは戦車から飛
び降り、徒歩で逃げた。

それを女性ヤエルが招き入れ、討ち取った。主の言葉のその
通りに成就した。これは主の戦いであり、主が戦われる。自分
たちの力では断じてない。私たちがする事は主を信頼し、主の
言葉通りに従うことだ。紅海が目の前で分かれたのも、岸に溢
れる水かさのヨルダン川が渡れたのも、エリコの城壁が崩れた
のも、すべて「主が」成されたみわざだ。

伏兵を設けて不思議をされる。目の前が絶体絶命で、行き詰
まりだろうか。主に頼る訓練を与えておられる。何よりまず祈
ろう。主の導きを求め、御声を聞こう。そしてその導きに従お
う。その時、「主が」先立たれ、主の戦いを戦って下さる。主が
私たちを愛しておられるからだ。大きな、又、小さな訓練を、主
を信頼する練習を与えて下さっている。

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これまでも、信仰人生で、数知れない主のみわざを見て来た。
試練は必ずあるが、試練と共に、脱出の道が備えられていた。
一回〃が、主に頼る訓練で、信じる訓練だ。戦いのために、
手を鍛え、青銅の弓をも引けるようにされている。