2025年07月07日(月)

「しかし、イエスは女に言われた。『あなたの信仰が、あなたを 救ったのです。安心して行きなさい』」ルカ7:50



主がシモンの家で、食卓に着いておられた時に、一人の罪深い女性
が来た。「不道徳な女、罪深い女」と言われていた。確かにそのよ
うな生活をしていたが、その女性は、主に出会い、罪赦されて大き
く変わった。だが、人々の偏見の目は、そのような彼女を決して認
めなかった。

彼女は、主のもとに香油のつぼを持って来て、泣きながら主の後ろ
で、涙で御足をぬらし始め、髪の毛でぬぐい、御足に口づけして香
油を塗った。主への限りない感謝が溢れ出たゆえだった。客人の足
を、迎える側は、まずきれいに洗うのが通常なのだが、シモンの家
では、それは無かった。主の足は、ほこりで汚れたままだった。

その汚れをきれいにぬぐったのだが、彼女に対する、皆の目は、冷
たい軽蔑の目だった。罪深い女が、と見下して眉をしかめていた。
しかし主は全く違った。彼女の心を、その愛を受け取られ、「この
女の多くの罪は赦されている」と。そして「あなたの罪は赦されて
いる」と宣言された。尚も「あなたの信仰があなたを救った」と。

彼女の主への信仰を認められ、「安心して行きなさい」と。「安心
して」とは、何という恵みの言葉だろう。恐れも不安も心配も、い
っさい必要無いと。又、罪を持ったままなら、傷があり、罪のとが
めがあるなら、安心などほど遠い。痛みや恐れで、安心など不可能
だ。主だけが、罪を赦し、傷を癒し、心底の平安、安心を下さる。
何と感謝な事だろう。
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どれ程の罪を赦されて来たことだろう。罪を赦され、主の御そば近
くに歩める。大きな愛の行為は出来ないかもしれないが、全き赦し
を受けた感謝をもって主を愛していきたい。