2013年12月30日(月)

「・・あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、」創世12:1



「あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て」とアブラハムは神に告げられた。「生まれ故郷、父の家」とは、自分の心のふるさとでもあり、居心地の良い場所、長い間、慣れ親しんだ習慣、生活、自分の居場所、拠り所だ。不足する事なく、困る事もなく、安心で、常に周囲からの助けもあり、生活の基盤が据えられていて、安定した場所だ。

一つ所にとどまれば、経済的基盤もできる。つまり、そこにいれば、物心共に神に頼らなくても生きて行ける。そこを出るという事は、それらを捨てて、神にのみに拠り頼むという事だ。全く見知らぬ地へ出るわけであり、何があり、何が起こるかもわからない。身の危険もあるだろう。自分の持ち物にも頼れず、人も頼りにならず、自分の知恵も判断も頼れない。ただ神だけが頼りであり、神の言葉だけが行く道を示し、照らす。

私たちもどうだろう。「生まれ故郷を出て」「親族を離れて」、神以外に依存している様々なものから離れて、神だけを頼って、次の領域に前進せよと言われていないだろうか。霊的な領域の事だ。人や物、自分の知恵、判断への依存から出て、信仰をもって次の段階へ進めと。その時、神ご自身があなたの故郷となり、あなたの家となって下さる。あなたは何に根深く依存しているだろう。
----------
慣れ親しんでいるいつもの生活から出られずに、この一年が終わろうとしているだろうか。今年も多くの主の備が与えられたことを振り返ってみよう。渡るべきヨルダン川、漕ぎ出す向こう岸に主を信じて一歩踏み出してみたい。