2015年11月29日(日)

「ハンナの心は痛んでいた。彼女は主に祈って、激しく泣いた」T サムエル1:10



ハンナには子供が無かった。もう一人の妻、ペニンナには子供があ
ったが、夫がハンナの方を愛している事を妬み、ハンナに辛く当た
っていた。ハンナは、ペニンナによるいじめ、周囲の無理解と好奇
の目、夫にも苦しみをわかってもらえない辛さ、孤独、寂しさ・・苦
しい状況にいた。

しかし「主が彼女の胎を閉じておられた」とあり、子供ができない
のでなく、主があえてハンナの胎を閉じておられたとある。主の御
心とご計画があった。主が、ハンナにこの苦しみと悲しみ、辛さを
通されたのであった。夫の「あなたにとって、私は十人の息子以上
の者ではないのか」の言葉は、妻にとって慰めにならない。

「食事が終わり、ハンナは立ち上がった・・彼女は主に祈って、激し
く泣いた」。祈りのために立ち上がった。主に向かって叫んだ。心
の何もかもを主にぶつけた。祈りに持って行った。厳しく辛い中を
通ったが、ハンナはその祈りが聞かれて、子供を授かった。大きな
喜びを得た。

その祈りにより産み出された、サムエルは、霊的暗黒時代に、民を
導く指導者として用いられて行く。辛さ、苦しみ、行き詰まりによ
り、ハンナは祈りへと追いやられた。主はその祈りに答えられた。
今、あなたも行き詰まり、苦しみ、悲しみがあるだろうか。

祈りに持って行くようにとの主からの合図だ。主は、その問題を、
祈りを通して御心の解決へと導き、そして祈りを教えたいと思って
おられる。

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ハンナは心定めて、祈ることを決意し、祈りのために立ち上がった。
洗いざらい、心を注ぎ出して祈りきった時に、エリからの言葉を受
け、心はすっきりし、晴れやかになった。どんな時にも、何でも祈
れることが、何と感謝だろう。