2016年03月30日(水)

「『アナニヤよ。』と言われたので、『主よ。ここにおります。』 と答えた」使徒9:10


主は、弟子アナニヤに、理解を越える示しを与えられた。サウロが
祈っているので、手を置いて見えるようにするようにと。しかしそ
のサウロは、クリスチャン迫害の先頭に立つ極めて危険な人物だっ
た。アナニヤは率直に答える。「この人物は聖徒たちにどんなにひ
どい事をしたかを聞いています」と。だが、主は、「行きなさい。
彼は、わたしの選びの器」だと。

アナニヤの心はどうだったろう。本当にサウロは回心したのか、殺
害の意に燃えて弟子達を捕らえていた人物が、そんな事があり得る
のだろうか。会いに行って、自分が殺されるかも知れない・・。しか
しナニヤは「律法を重んじる敬虔な人で、そこに住むユダヤ人全体
の間で評判の良い人」だった。

平素から主の御声を聞き、主に従っている人だった。「アナニヤ
よ」と呼ばれた時に、「主よ。ここにおります。」と、常に「主に
お従いします」の姿勢のある人だった。アナニヤにとって、身に危
険が及ぶかも知れない事態だったが、しかし、異邦人、王たちに救
いを伝える器との神のご計画を知り、主の示しに従い、行動した。

出かけて行き、サウロに会い、彼の上に手を置いて、「兄弟サウ
ロ」と言った。アナニヤの信仰と従順と勇気だった。すると、サウ
ロは目からうろこのような物が落ちて、見えるようになった。アナ
ニヤは用いられた。

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アナニヤは、最初どんなに戸惑った事だろう。だが、アナニヤは主
から選ばれて、信任受けて、大事な仕事を任された。私たちも小さ
な事であれ、目の前の示しに従って行けるよう祈ろう。主が選んで、
信頼し、用いようとして下さっているのだから。