2016年07月30日(土)

「みことばを実行する人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだ けの者であってはいけません」ヤコブ1:22


聞いた御言葉を「実行する」時に、初めて実を結ぶ。御言葉を聞く
だけで、実行しないなら、自分を欺いていると言っている。御言葉
を聞いてそれだけなら、何も起こらないし、何も変わらない。具体
的に実行する時に、困難にぶつかる。心底主に頼り、祈らなくては
実行できない。

そこで信仰が試され培われて行く。聞くだけなら、頼る必要も、祈
る必要も無い。聞くだけで実行しないなら「生まれつきの顔を鏡で
見る人のよう」だと。鏡で自分の顔を見て立ち去ると、すぐに忘れ
てしまう。聞くだけの御言葉は、忘れ去ってしまう。だが実行しな
いのは、なぜだろう。

種まきの例えのように、薄い土の下に岩があって、それは自我であ
り、御言葉を聞くのはよいが、自分の信念や、自分の都合を変えて
までは、従いたくない。自分の生活スタイルや生き方は変えたくな
い。自分の都合の範囲内でのみ従う。それなら結局は、御言葉より
自分が大切ということになり、自我が砕かれることがない。そして
実を結ぶことがない。

例えば、「敵を愛しなさい」に従おうとするなら、敵はどこまでも
憎んでいたいので、肉には不可能だ。そのため祈って、頼らずには
絶対に出来ない。感情は横において、意志を向けて愛して行こうと
する時、その決断は自分を砕き、古い自分に死ななければできない。
そのため従って行く時、自我が砕かれ、そして従う事によって、御
霊の助けを経験し、御霊の実を結んで行く。

・・・・・・・・・・・
御言葉を実行する時に、自我にぶつかるので、祈らなくては到底出
来ない事を知る。そして祈り、主に拠り頼んで行く時、そこに御霊
の助けがあり、成し遂げられる事を経験する。喜びが湧き、主を知
って行く。