2017年01月30日(月)

「しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです」ルカ10:42


マルタとマリヤは、どちらも「喜んで」主を家にお迎えした。マル
タはもてなしのために、フル回転で動いた。片づけに、料理作りに
大忙しだった。マリヤは、「主の足もとに座って、みことばに聞き
入っていた」。段々、マルタは、余りの忙しさに、そんな妹を見て、
イライラし出した。

そして、何と主に、妹が私だけに台所仕事をさせているのを、何と
も思われないのか。妹に私を手伝うよう言ってくれと。マルタは、
主をおもてなしするために準備していたのが、主を批判し、非難す
ることになる。また、師である主に向かって、指図し、命令してい
る。自分が主人になっている。

「私の手伝いをするように、妹に言って欲しい」という事は、自分
のしている事の方が正しいとしている。しかし、マリヤは「みこと
ば」に聞き入ったいたのであり、つまり主はみことばを語っておら
れた。そして主は答えて「どうしても必要なことは、一つだけ」と
言われた。その事も、あの事も必要とは言っておられない。一つだ
けと。はっきりと言っておられる。御言葉に耳を傾けることだと。

マルタが、御言葉に耳を傾ける時、色々な事に気を遣い、心配する
思い煩いから解放される。「彼らが旅を続けているうち」伝道旅行
の途中であり、十字架も近づいていた。もう主のお言葉がいつ聞け
るかわからないと、マリヤは必死の思いで、「主の足もとにすわっ
て」=弟子入りのごとく、全身全霊で御言葉を聞いた。「いや、一
つだけ」を心に刻みたい。
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忙しい時こそ主との交わりを守りそれから動きたい。平安を奪われ
てしまうマルタの失敗はそのまま自分の姿だ。次の必要も主は知っ
ていてくださっている。主の励ましと共に必ずやっていける。