2017年02月27日(月)

「ロトが目を上げてヨルダンの低地全体を見渡すと・・その地は・・主の園のように・・どこもよく潤っていた」創世記13:10



アブラハムは主から御言葉を語られ、従うがために、生まれ故郷、
父の家を出て、主の示す地へと旅立った。しかし甥っ子ロトは祈る
事もなく、ただ伯父について行けば、何か良い事があるかと、つい
て行った。信仰の人、アブラハムのゆえに、主は豊かに祝福され、
双方の持ち物がどんどん増した。

余りにも増えすぎて、しもべ間で争いが起こり、いよいよ同行困難
となった。平和を求めるアブラハムは別れる事を決断した。その時
に、すべてを主に明け渡しているアブラハムは、ロトにまず選ばせ
た。そして残った地を自分が取った。ロトは主を仰ぐ事も、祈る事
もなく、肉の判断で、見た目に、より肥沃な地を選んだ。

しかしそれこそが、後に滅ぼされるべき地ソドムとゴモラであった。
不道徳な堕落した地であった。「ロトはソドムの近くまで天幕を張
った」とあり、最初はソドムの「近く」だった。誰しも自分は大丈
夫だと思う。近くなら、自分さえしっかりしていたら大丈夫だと。
しかしサタンの誘惑は強く、次には、ロトはソドムの門に座ってい
た。門に座るのはその町の名士だ。ソドムの中に入り込んでいた。

自分は大丈夫との態度は、命取りになる。主に拠り頼まなくてはな
らない。ソドムの町で、この世の地位と栄誉に生きていたロトは、
娘婿を滅びから救い出そうとした時に「冗談」だと思われた。妻さ
えも、失ってしまった。目に見える所でなく、祈り、主に、御言葉
に、従って歩むところに、大いなる祝福がある。
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主に委ねているから例え見える所がどうであれ、ここが祝福の地と
信じ、主は共におられると思える。状況に魅かれているときこそ明
け渡しを祈ろう。自分だけで大きな選択をしているかも知れない。