2019年08月30日(金)

「ヤコブ自身は、彼らの先に立って進んだ。彼は、兄に近づくまで、七回も地に伏しておじぎをした」創世記33:3



ヤコブは、父イサクと兄エサウを欺いて、祝福を奪った。エサウは
激怒し、ヤコブを殺そうとした。そのためヤコブは家におれなくな
り、遠く伯父ラバンのもとに身を寄せた。そこで伯父ラバンに騙さ
れる。ラケルと結婚したくて、ラバンの要求通り、7年の労働をし
たが、与えられたのは姉のレアだった。

それからラケルのために更に7年労働し、辛い苦しい20年を過ごし
た。やがて、主より帰郷するようにとの示しがあり、ラバンのもと
を後にする。故郷が近づくや、非常な恐怖に襲われる。以前、激怒
し自分を殺害しようとした兄エサウに、家族が、皆殺しにされるの
では。幾ら祈っても〃、その恐怖はどうにもならなかった。

策を練り、しもべ達を先頭に、次に家族を行かせ、川を渡らせ、自
分一人がヤボクの渡しに残った。ヤコブとは「押しのける」との意
味だが、自我が強く、人を押しのけて、神をも押しのけて、自分の
知恵と策略、自分の力でずっと生きた来た。しかし自分ではどうに
もならない、恐怖に囚われ、絶体絶命の窮地だった。

その時に、神が、ヤコブと格闘をして来られ、ヤコブに勝てないの
を見てとり、もものつがいをはずされた。ヤコブが一撃で自我が砕
かれた。その時、名前をヤコブ(押しのける)でなく、イスラエル
(神が戦う)とされた。そしてその場でヤコブは祝福を受けた。こ
の時に、ヤコブは、兄に対する恐れが消えてしまったのだ。

最後尾で怯えていたヤコブが、先頭に立って兄に会いに行った。ヤ
コブは変えられた。兄弟は和解がなされた。主は私たちをも同じよ
うに取り扱い、成長へと導いて下さる。今、取り扱いが来ているだ
ろうか。
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神の訓練は最善とわかっていても避けて通りたいが、神はヤコブの
時と変わらず自我の塊の私たちと格闘して下さっている。成長を願
い関わり続けて下さる神の訓練は、決して怖くはないと思える。