2020年05月30日(土)

「デボラはバラクに言った。『さあ、やりなさい。きょう、主はあ なたの手にシセラを渡される。主はあなたの前に出て行かれるでは ありませんか』」士師記4:14


女預言者デボラは、バラクに主の言葉を告げた。それは、一万人で
進軍せよ。戦車九百両と大軍を率いるシセラを、キション川に引き
寄せ、あなたの手に渡すというものだった。そして「ひとりの女の
手に売り渡す」と。敵は大変な戦車部隊だ。イスラエルにはそんな
武器もなく、見えるところ、人間的考えなら、圧倒的戦力に到底不
可能に思える。

しかし主権は主にあり、シセラを渡すと言われた主は、みわざをさ
れた。それは、「キション川は彼らを押し流した」とあり、キショ
ン川の氾濫で、戦車が役に立たなかったのだ。「主が」シセラの軍
隊を剣の刃でかき乱したので、シセラは戦車から飛び降り、徒歩で
逃げた。それを女性ヤエルが招き入れ、討ち取った。主の言葉の通
りに実現した。

主の戦いであり、主が戦われる。自分たちの力では断じてない。私
たちがすることは、主を信頼し、主の御声を聞き、言われた通りに
従うことだ。紅海が目の前で分かれたのも、岸いっぱいに水かさの
あるヨルダン川が渡れたのも、エリコの城壁が崩れ落ちたのも、す
べて主のみわざだ。伏兵を設けてでも、不思議をして下さる。

目の前が絶体絶命だろうか。行き詰まりだろうか。主に頼る訓練を
与えておられる。まず祈ろう。主の導きを求めて、御声を聞こう。
そしてその御声に従おう。その時、「主が」先立たれ、主の戦いを
戦って下さる。主が私たちを愛しておられるから。大きな練習、小
さな練習、信頼する練習を与えておられる。

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目の前の事態にパニックになり、思いは巡りに巡るが、とにかく自
分で動かず、まず祈ろう。これが難しく、自分で何とかしようとし
てしまう。すると思い煩いで一杯になる。動かず、主の導きを待
とう。主の示しに従う時、主と一つに事態に対応できる。毎回練習
だ。