2024年06月29日(土)

「立って、父のところに行って、こう言おう。『おとうさん。私は 天に対して罪を犯し、またあなたの前に罪を犯しました・・』」 ルカ15:18



弟息子が家を出て、放蕩をした後、戻ったのだが、その時に
父親は「この息子は、死んでいたのが生き返り」と言った。彼
が父親の家を出た時も、又、それ以前も、家にいた時から、彼
は死んでいたのだった。放蕩し尽くしたから、死んだのではなく、
それ以前から、すでに父との関係が失われていた。

父は、息子を変わらない愛で、ずっと愛し続けていたが、息子の
心は、父から全く離れてしまっていた。父は身体だけつなぎ止め
ても、無駄とわかっていて、したいようにさせてやった。家を出、
自由に好きなように、したいようにしたくて、父の財産を生前贈与
してもらい、遠国に出て行った。彼は、自由と放縦をはき違えて
いた。

どん底まで行き、何もどうにもならず、行き詰まり、自らの無力を
思い知った。その時に自分から自発的に、自由意志で、父のもと
へ帰った。悔い改め、父との関係が生き返った。私たちも、何度
も御父のもとを離れる。好きなように、自分の欲望に従って生き
てしまう。父に顔向けが出来ない。どの面下げて帰ればよいのか。
少しはましになってから帰ろうとする。

しかし父は何を喜ばれるのだろう。父のもとに帰る事だ。父はどん
な状態であれ、帰る事をひたすら待ち、大喜びして下さる。いつで
も立ち返れる。私たちの弱さをご存じだ。何度でも立ち返ろう。両
手を広げて待っていて下さる。今も離れているなら、今すぐ帰ろ
う。「背信の子らよ。帰れ。わたしがあなたがたの背信をいやそう。
今、私たちはあなたのもとにまいります。あなたこそ、私たちの神、
主だからです。」

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サタンは腹をすかせたライオンで、全力で襲いかかり、絶えず神
から離そうとしている。目に見えるこの世の影響力は凄まじい。
気づかぬ間に流されるが、神の愛は永久に不変で、あわれみは
尽きない。気づけば立ち返れ、何という感謝なことだろう。