2011年12月19日(月)

「ハンナの心は痛んでいた。彼女は主に祈って、激しく泣いた」Tサムエル1:10


エルカナには二人の妻があった。ハンナとペニンナだ。ペニンナには子供がいたが、ハンナには子供がいなかった。エルカナはハンナの方を愛していたようで、「彼女を憎むペニンナ」とあり、ペニンナの嫉妬は憎しみとなり、ハンナを「ひどく苛立たせるようにした」。不妊の悲しみの上に、ペニンナのいじめに苦しめられ、夫にわかってもらえない孤独、不妊は神に祝福されていないという迷信、周囲の目、神のみ思いもわからず、ハンナは押しつぶされそうだった。

その時に、ハンナは祈りのために立ち上がった。激しく泣き、長く、心を注ぎ出して祈った。感情も思いも何もかも主にぶつけた。主の御前に心を注ぎ出す祈りの中で、ハンナは変えられて行った。神と親しく、真に交わる中で、自分の願望を、自分自身を委ねて行くことができた。それで、「このはしために男の子を授けてくださいますなら、私はその子の一生を主におささげします」と言えた。

単に自分の願望を満たすためでなく、主の栄光のためにと、思いが変えられ導かれて行った。祭司エリから「安心して行きなさい」との言葉により、確証を得て、全き平安を得た。「彼女の顔はもはや以前のようではなかった」。ハンナは委ねきることができ、信じきった。すでに得たりと心安らかにされた。今、目の前の問題を、祈りに持って行こう。心の思いを何もかも注ぎ出し、真剣に祈ろう。
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祈りの中で自分中心の求めが御心がなりますようにと変えられ整えられて行く。目の前の問題を信仰を持って祈り続けよう。そして神様のあわれみと導きを待ち続けよう。