2014年07月21日(月)

「イエスはすぐに手を伸ばして、彼をつかんで言われた。『信仰の薄い人たちだな。なぜ疑うのか』」マタイ14:31


 

弟子達が、主から舟に乗せられ、岸へ向かうところ、湖で強風に会
った。何とかしなければと悪戦苦闘の最中、主が湖の上を歩いて来
られた。「幽霊だ」と間違うほど、弟子達には非常な驚きであった
が、その時、ペテロが、主のもとに行きたいと願った。ペテロは御
言葉さえあれば、可能だと信じた。その信仰はあった。主はその願
いを聞かれ「来なさい」と言われた。

その御声を聞いて、ペテロは舟から出て湖面に足を下ろし、何と水
上を歩いた。ところが、主から目を離し、風を見た途端に、突然恐
怖に襲われ、沈み始めた。余りの恐怖で、「主よ、助けて下さい」
と叫ぶと、主は「すぐに手を伸ばして」ペテロを助けられた。ペテ
ロは風を見た途端、常識の世界を見た。今、自分は何をしているの
か、こんな事が有り得るはずがない、人が水の上を歩くなどと。

私達もしばしば経験する。神の御心を歩むなら、神がすべての必要
を満たすと約束されている。しかし降って湧いて来るわけでなし、
どうやって満たされるのか。この世と違う価値観ゆえ、仲間はずれ
にされたり、笑われたり、相手にされなかったりする。この新しい
生き方で本当にいいのか。神に従って行って大丈夫なのか。この世
でやって行けるのか。

又、忍耐し、赦すなど、相手を図に乗らせるだけだ、ピシャと言え!
報復せよ!「常識」の湖にぶくぶくと沈んでしまう。今、足元ぐら
ついているだろうか。今一度、状況でなく、「来なさい!」と言わ
れる主を見上げ、世の価値観でなく、「信仰」で進もう。主がつか
んで下さっているのだから。
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不可能だと見える現実ばかりが目の前にある。だから信じて歩まな
ければ飲み込まれて行く。「しっかりしなさい。わたしだ。恐れる
ことはない」との主の御声は、どの場面にあっても力強く私たちを
引き上げて下さる。