2014年09月20日(土)

「『舟の右側に網をおろしなさい。そうすれば、とれます』そこで、 彼らは網をおろした」ヨハネ21:6 



主が兵士たちに捕らえられた時に、ペテロは3度も主を否み、呪い
をかけて誓ってまで否んだ。主を裏切ってしまった。「全部の者が
つまずいても、私は決してつまずかない。牢であろうと、死であろ
うと、覚悟はできている」と言ったペテロだった。又、弟子たちも
主を捨てて、一目散に逃げ去ってしまった。

ペテロや弟子たちの心は、どんなものであったろう。挫折して、失
望、傷ついた心は深く痛んでいたろう。主にガリラヤへ行くように
言われて、弟子たちは故郷ガリラヤに戻った。そこでペテロと弟子
たちは、捨てた網を再び取って、漁をした。しかし何もとれなかっ
た。どんなに心は重く、虚しく、暗たんたるものであったろう。

その時、岸べから「舟の右側に網をおろしなさい」と言う声が聞こ
えた。彼らはその声に従い、網を下ろした。すると網を引き上げる
事ができないほどの大漁であった。以前全く同じような光景があっ
た事を思い出し、ヨハネが主だと気づいた。「主です」。

今、あなたも心が傷み、失望落胆しているだろうか。挫折があった
だろうか。そんなあなたの岸べに、主が立っておられる。主の愛と
慈しみは変わらない。失敗しても豊かに赦し、再び引き上げ、立た
せて下さる。
主は弟子たちに朝の食事を用意し、傷んでいるペテロを回復させて
下さった。どんな時にも、あなたの人生の岸べに、主は立っておら
れる。変わらない愛をもって。

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人間をとる漁師になっていたペテロが、もう一度、捨てた網をとっ
て以前の漁をする。しかし何もとれなかった。最たる虚しさと失望
落胆、暗たんたる思い、そこにこそ主は現われて下さる。どん底こ
そが、主に会える深い恵みの場所だ。