2019年09月20日(金)

「きょう、もし御声を聞くならば、御怒りを引き起こしたときのように、心をかたくなにしてはならない」ヘブル3:15



モーセを指導者とするイスラエルの民は、出エジプトを果たし、荒
野に出た。そして約束の地カナンを目指して旅をする間も、モーセ
により神の言葉を聞いていた。しかし彼らは何度も繰り返し、従う
事なく、水が無い、食物が無いとつぶやき、不平不満を口にし、主
に逆らった。

カデシバルネアでは、各部族からカナンへ斥候を遣わしたが、信仰
に立ったヨシュアとカレブの言葉に従わず、不信仰な10人の斥候の
言葉に従い、恐れと怯えで号泣し、エジプトに帰るとまで言い出し
た。そのため大人たちの中で、約束の地に入れたのは、ヨシュアと
カレブたった2人だった。他の成人たちは、荒野で死んでしまった。

それだから「語っておられる方を拒まないように注意しなさい」
「不信仰の心になって生ける神から離れる者がないように気をつけ
なさい」と。「きょう」と言われている間に、日々互いに励まし合
えと。そして「きょう、もし御声を聞くならば、心をかたくなにし
てはならない」と。「今日」が大切だ。明日、明後日でなく、「今
日」主に向き、真実であれと。

又、民はモーセから神の言葉をずっと聞いていたが、聞いた御言葉
も益にならなかった。「聞いた人たちに、信仰によって結びつけら
れなかった」と。物理的に耳で聞いていたが、御言葉を信じず、聞
き流し捨ててしまっていた。どこまでも主に向き合い、もし、信じ
られない、従えないなら、そのままを告げ、自らの状態を正直に告
白し助けを求めよう。祈りに答えて、主は助けて下さる。
----------------
御言葉を信じようとするとすぐに否定的な思いが浮かぶ。そこで御
言葉を捨ててしまうか、そのつぶやきを祈りにするかで大きく変わ
る。主につぶやきを差し出しながら歩みは遅くても前進しよう。