2024年06月19日(水)

「まことに、主のことばは正しく、そのわざはことごとく真実であ る。」詩篇33:4



ある人が神学生だった時に、最終学年を迎え、卒業後の奉仕先が定
まっていた。卒業時期が近づき、卒業までに学費と必要経費の納入
が必須だった。もし納入できなければ、留年になってしまう。お金
が無かった。しかし卒業後の御心もすでに与えられていて、絶対に
主は必要を備えて下さるはずだ。祈りに祈った。

段々と、卒業の日が近づくが、まだ与えられない。更に祈りを積ん
だ。ただただ、祈るばかりだった。主にだけ頼りたいと思い、誰に
も言わなかった。納付期限も近づき、まだ与えられず、祈るばかり
だった。これ以上祈れないほど祈り、とうとう納付期限になってし
まった。どうすれば良いのか、とにかくありのままを正直に話そう
と思った。それが平安だった。

教師に、祈りに祈ったが、与えられなかった旨を告げた。すると教
師は、けげんな顔をし、「あなたの分はすでに振り込まれています
よ」と言った。誰にも言っていなかったので、まさに主ご自身のみ
わざだった。別の人も、やはりお金が無かった。その神学校は、進
級時に前納が規則だった。ずっと祈りに祈ったのだが、与えられな
かった。

ついに期限が来て、与えられなかったので、それも受け止め、郷里
に帰ろうと思った。荷造りをし、片付けをすべて終えた時に、一通
の封書が残った。気力が無く、見る気もしなかったが、開けてみる
と、何と必要以上の小切手だった。主は、まことに真実であられ
た。
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大きな試みの中、祈る事しかできない。全ての不安を日ごとに主に
投げかけよう。何も出来ない事を主は知っていてくださる。出来な
いから、主の御業のことごとくが真実であると知れる。感謝だ。