2000年12月19日(火)

「子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに、はいることはできません」 (マルコ10:15)

ある高齢のドライバーはもう運転に自信が無くなり、
不安を感じていた。とっさの判断力、とっさの運動
神経にも不安だった。
もうなるべく運転はしないように心がけていたが、
どうしてもやむを得ない所用が出来て、少し遠方へ
運転しなければならなくなった。
孫娘が助手席に乗った。内心不安で、運転技術にも
不安で、孫娘が気がかりであった。彼女は横に座り、
終始朗らかだった。楽しげに話しかけ、ラジオを聞
いたり、景色を見たり、果ては寝入ってしまった。
彼女は一度も不安を持たなかった。祖父を信頼し
きっていて、運転技術への一片の疑問すら持たなか
った。無条件に祖父を信頼し、自らを委ねきってい
る姿を見て、彼は幼子のように信じるという新しい
洞察を得た。
自分も神様に対して、そのような信頼を持ちたいと
願った。特にこれから必ず訪れる変化を迎えるに当
たって心を備えられたいと願った。