2014年04月19日(土)

「主はサタンに仰せられた。『では、彼のすべての持ち物をおまえ の手に任せよう。ただ彼の身に手を伸ばしてはならない』」ヨブ1 :12



ヨブは突然、家財に家畜、しもべたち、子供たち全員を失った。考
えられないほどの厳しい試練が臨んだ。これには背景があり、ヨブ
は知らないが、神とサタンの舞台裏があった。サタンがヨブの事を
ご利益宗教であり、利得があるから神につき従っていると、神に中
傷した。「いたずらに神を恐れましょうか」と。

彼のすべての持ち物を打つなら、神を呪うに違いないと。神はヨブ
を「潔白で正しく、神を恐れ、悪から遠ざかっている」と認めてお
られた。そこでサタンの申し出を許可された。何もかもを突然失っ
てしまったヨブは、地にひれ伏して礼拝し、「主は与え、主は取ら
れる。主の御名はほむべきかな」と神に愚痴をこぼさなかった。

裸で母の胎を出て来て、裸で帰るのだからと。「主は」与え、「主
は」取られる。ヨブはそれを、主から来たものと受け止めた。ここ
で教えられる。サタンは働くが、神が許可された範囲内のみだ。期
間も定められている。主権は神にある。この事は私たちにとって大
きな慰めとされる。

何よりの苦しみは先が見えないことだ。先が見えている事は忍耐で
きる。しかし真っ暗なトンネルの中で、この苦悩が永遠に続くよう
に、終わりが無いように思える。いつまで続くのかがわからず、そ
の事が苦しみを更に倍加させる。

しかし「ヨブの忍耐のことを聞いています。また、主が彼になさっ
たことの結末を見たのです。主は慈愛に富み、あわれみに満ちてお
られる方」だ。

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今の試練に「結末を見る」と言われる。先が見えず、真っ暗で、永
遠に続くように思えるが、慈愛に富み、あわれみに満ちた事をして
下さる。脱出の道も備えられている。目に見える所でなく、主の言
葉に立ち続けよう。