2020年04月19日(日)

「イエスは彼女に言われた。『行って、あなたの夫をここに呼んで 来なさい』」ヨハネ4:16


この女性は、昼の暑い時に井戸に水を汲みに来た。普通は夕方涼し
くなって来る。それは人と会いたくないからだった。彼女は5回結
婚し、5回離婚し、現在は同棲中だった。好奇の目で見られ、噂の
的だったろう。そのため皆が集まる時刻を避けていた。主は、そん
な彼女のために、わざわざサマリヤへ行かれ、主の方から声をかけ
られた。

ユダヤ人とサマリヤ人は敵対関係だ。そして普通、男性から話しか
ける事はしない。そんな男性が非常に不思議な事を言った。自分は
生ける水を与える事ができ、その水を飲むと決して渇く事がなく、
永遠の命への水が湧き上がると。彼女は戸惑いつつも井戸水の事か
と思い、汲む必要がないなら、その水を欲しいと願った。

その時「あなたの夫を呼べ」と言われた。唐突で、一見会話がつな
がらない。しかしそれは彼女が触れられたくない核心だった。喉が
渇くと水を飲む。そのように心が渇くと、様々なもので潤そうとす
る。人、仕事、地位、賞賛・・しかし幾ら飲んでも、つまり次々と楽
しげな事をしても、心は満たされない。更に渇いて行く。

彼女にとっては男性だった。しかしそこに何の満たしもなかった。
主は罪を示し、悔い改めに導き、彼女を真の救いへと導かれた。私
たちも、主は湧き上がる水を、満たしを、与えて下さる。それをふ
さいでいる、自分にとっての「夫」があれば、悔い改めよう。その
時、外側でなく内側から水が湧き上がり、喜びが溢れる。

・・・・・・・・・・・
主は女性の心の虚しさ、寂しさ、孤独、渇きをご存じで、その渇き
を潤し、癒し、満たすために、彼女のもとを訪れられた。主の方か
ら近づかれ、彼女は主に求めた。主は応え、導いて、救いを与えて
下さった。満たされない心があるなら、主に求めよう。