2020年05月20日(水)

「わが神。私はみこころを行なうことを喜びとします。あなたの教えは私の心のうちにあります」詩編40:8



イサクとリベカに双子が生まれたが、生まれる前に「兄が弟に仕え
る」との御心が示されていた。だが、父イサクはエサウを偏愛し、
母リベカはヤコブを溺愛した。ヤコブは策略により、エサウから長
子の権利をだまし奪う。しかしエサウもまた一杯のレンズ豆と交換
して「長子の権利を軽蔑した」。

エサウは、二人のヘテ人の妻を持ち、両親の悩みの種だった。霊的
な事柄に関心が向いていなかった。又、親たちも主の御心を無視し
イサクは、偏愛するエサウの方を祝福しようとする。するとリベカ
は夫と長男を欺いてまでも、弟ヤコブが祝福を受けるようにと画策
する。

この祝福は、変更不可能なものであり、だまされたと知ったエサウ
は激怒の余り、弟を殺そうする。罪とは「的はずれ」だ。家族皆が
的をはずして行った。ヤコブは身の危険に、家を出る事になる。家
庭崩壊だ。夫婦・親子・兄弟の関係が、的をはずし、今で言う機能
不全家族だ。ヤコブの家庭も、二人の妻、レアとラケルが激しく嫉
妬し合った。

母から溺愛されたヤコブは、息子の内のヨセフを溺愛した。その結
果、兄達はヨセフを激しく妬み、弟を異国へ売り飛ばした。しかし
主はこれらすべての中で、驚くべき主権を持って彼らを導かれる。
着実に主の約束が成し遂げられて行く。「地上のすべての民族はあ
なたとあなたの子孫によって祝福される」との誓いを果たされる。

ヨセフがエジプトで宰相になり、飢饉の中一族を救う。自分の肉で
動く時、的をはずして行くが、主に従い、御心に従う時に、主の栄
光が現わされて行く。肉は思い通りに歩もうとする。しかし、今、
目の前の事に、主のお心の方に従って行けるよう、祈ろう。
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自分の都合を通しては迷い悩む姿にはっとさせられる。同時に聖書
を通して人の生活が神によって動かされていくさまも見せられる。
確かに導かれる神に、思いを明け渡し従って行けるよう祈ろう。